マリの力

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今日、マリに会うのが怖かった。
マリにどんな風に触れたらいいのか、正直不安でいっぱいだった。
マリに笑顔で話し掛けられるかと・・

いつものようにスタッフに病室まで案内されると、何とマリは立っていた。
その時の私の驚きようは一瞬声を出すことさえ忘れてしまったほど、感動だった。
スタッフが笑顔で、「朝ご飯も既に食べ終えたんですよ」と教えてくれた。
信じられない・・

昨日、院長先生に「明日、マリにご飯を持ってきても食べてくれますかね..?」と聞いた時、「ええ、食べると思いますよ?」と普通に答えていた。
その時は信じられなかったけれど、本当だった。
半信半疑でマリの食事を用意していた私だったけれど、マリに与えるといつものような勢いはなくても食べてくれた。
マリの生きる力は、本当にすごい!!

皆さんからいただいたコメントにも、やはりマリの状態を明るく見通せることはなかったと思っている。
事実、多くの患者を診ている院長先生もそう考えていたのだから。
実際に傷を見た私も、何日もそう思っていた。
だから、苦しんだ。

マリのために仕事をすることで、少し忘れる時間がとれていたのかも知れない。
あの傷を見て、ただ家に閉じこもっていたら、もっと辛かったと思っている。
こうしてマリの状態をブログで記すことがなかったら、更に落ち込んでいたと思っている。
マリの生きる力に教えられたことは、絶対に諦めないと言うこと・・
私は何もしていないのに、無責任なことを言って願っていただけだけど、マリに教えてもら得たことは、何より命の大切さ。
どんな命も、みな同じ!

退院間近なマリの周りには、今日もまた瀕死の状態で酸素室に入れられた命の闘いが始まっていた。
獣医師の顔には、笑顔とそれを支える涙があることをこの病院内で知ることができた。
本当に、心からありがとう・・ 

マリの痛み

マリの手術が、今日無事に終わりました。
不安が募る中、良い知らせだけを信じて時間を過ごしました。

酸素室は他にも重病なワンちゃんと、猫ちゃんが既に入っていました。
そのまた別室に、マリは横たわっていました。
まだ、痛み止めが切れていない状態・・
院長先生の説明も上の空で、弱々しい息をしたマリがそこにいました。
手術は成功と言っても、マリのこの痛みは拭うことはできません。
朦朧とした意識の中で、マリはまた恐怖と痛みとの闘いをしていました。

声を掛けようにも、私自身の声が消え入りそうで、涙が直ぐにでもこぼれ落ちそうになる。
「マリ、エライね! よく頑張ったね・・」
小さな声で繰り返しました。
マリは、薬が効いているので反応しません。
でも、片目が見開いたまま・・

怖いのね・・
何をされるか分らないから、怖いのね。
大丈夫だから、目を瞑って・・ お願い。
優しく目に手を当てて閉じようとさせるけど、また開こうとしている。
こんな状態の時でさえ、マリは野良の強さを体に覚えている。

思っていた以上に、マリの足は断脚されていました。
「神経はありました・・」
そう、院長先生は仰っていました。
「2?3日後の様子を見て直ぐに退院できますよ」と言われたのに、私は目の前の小さなマリを見て喜べないでいました。

だって、今朝のマリはあんなに元気だったから・・
私の膝の上から落ちそうな勢いで、はしゃいでいた・・
マリが、マリが・・

良くなるための第一歩。
そうなんだよね..、そう今朝まで思えていたのに、今はマリの苦痛を思って涙が出てくる。

マリ・・
あの姿が目に焼き付いて、心が壊れそう・・

明日、会いに行く。
マリの大好きなご飯を持って・・!!

マリの手術

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今日は、マリの手術の日となりました。
カルテに「OPE」と書かれているように、今頃マリはこれからの人生のために手術に向かいました。

このままでもいい・・
そんなことを、ずっと思っていました。
でも、このままではマリは病院から外には出られません。
マリには、もっと楽しくて元気な姿で毎日を送って欲しいと心から望んでいます。

だって、マリはまだ生まれたばかり・・
この世に生を受けて、歩き出そうとしたばかりの小さな女の子。
強い子だもの、きっと乗り越えてくれるはず・・

オペの時間が近いことで、私の心も穏やかではない。
例え良くなることと分っていても、痛い思いをすることには何ら変わりないのだから。
こんなことで心が動揺してしまう私、マリに合わせる顔がありません。
頑張ったマリをいっぱい誉めてこなくては・・!

それなのに、ブログに向かうこの指さえも思うように動いてくれない。

手術後のマリは、安静が必要になります。
夕方、会いに行きます。
本当は、今すぐにでも会いに行きたいのだけれど・・

マリの住む世界

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食べて、そして膝の上でリラックス・・
24時間のうちの、たった1時間か2時間の出来事が、マリにとって一番の癒しの時間になっていたら、それだけで私は嬉しい。

外は雨..、雨に濡れることがなくても、優しく包んでくれる母猫も、姉弟猫もここにはいない。
お腹が空いても、困らないほどのご飯が時間になれば必ず出される。
自由は、この病室の部屋の中だけ。

だけど、ここから出ては生きてはいけない。
この狭い、寂しい病室内から一歩外に出たら、厳しい野良の世界が待っている。
厳しい野良の世界は、人間が快適に住むためにつくりだした世界。

マリの幸せの空間は、今は本当に狭い。
狭い世界だけれど、いっぱいの幸せを届けてあげたい・・

病院の猫

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今日は仕事がお休みなので、午後からもマリのお見舞いに出掛けることができました。
ちょうど、夕ご飯の時間でした。
マリは、ガッツいています..(汗
午前中までいた猫の病室も、今はマリともう1匹の猫さんだけになっていました。
マリは、猫の病室のヌシになりそうです。

普段より患者数が少ないせいか、スタッフも獣医師もおしゃべりをする時間がありました。
今日は、猫病室の隣に設置されているペットホテルの猫達の話を聞きました。
猫の病室に横繋がりになっているのですが、運動できるように2階建てになっています。
ロフトも付いているので、ある程度の運動にもなっているようでした。
その部屋は2室あるのですが、3匹の猫さんが入っています。
病気ではないと分っていたので、よく撫でていました。

その猫さん達は、皆この病院に飼われているワケあり猫さんでした。
障害があるからと、病院に捨てられていた猫。
5匹の子猫を身ごもった心臓の悪い母猫の置き去り(子猫は全て里親が見つかったそうです)。
とても人慣れのした猫で、飼い猫のようだが病院の周りを数日ウロウロしていた猫。

いずれも、人の手によってこの病院へ置き去り(捨てられた)にされた猫達です。
どうしてこんなことができるのか・・
そんな猫さん達を見ながら、マリを撫でていました。

そして、もう1匹。
クロマメ君。
子猫の時に下半身不随の状態で拾われ、この病院へ運ばれて来ました。
保護した人も猫を飼える環境ではなかったため、安楽死を選択されました。
下半身不随という障害はあるものの、至って健康な子猫、その獣医師は安楽死にすることをどうしても不憫に思い、その子猫を引取り育てていました。
今は立派な成猫ですが、毎日2回の強制排泄が必要な体です。
それでもこの黒猫さんは、自分が障害があると言うことを分らないでいるかのように、前足を使って素早い動きで部屋中を滑り歩きます。

その黒猫さんの強制排泄をするために来た獣医師が言いました。
「3本足でも大丈夫!」
ホントだ、本当にその通りですよね・・!

マリを撫でながら、強くそう思いました。
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