食べて、そして膝の上でリラックス・・
24時間のうちの、たった1時間か2時間の出来事が、マリにとって一番の癒しの時間になっていたら、それだけで私は嬉しい。
外は雨..、雨に濡れることがなくても、優しく包んでくれる母猫も、姉弟猫もここにはいない。
お腹が空いても、困らないほどのご飯が時間になれば必ず出される。
自由は、この病室の部屋の中だけ。
だけど、ここから出ては生きてはいけない。
この狭い、寂しい病室内から一歩外に出たら、厳しい野良の世界が待っている。
厳しい野良の世界は、人間が快適に住むためにつくりだした世界。
マリの幸せの空間は、今は本当に狭い。
狭い世界だけれど、いっぱいの幸せを届けてあげたい・・