さぁ~、午前2時45分になりました、起床時間です。


夏とは言え、この時間帯だと、辺りはまだ暗いかな。



今回、ボランティア活動で4度目の被災地入りの場所は、石巻市です。 



ここは、まだまだ手付かずの場所が多くあって、4ヶ月経つ今でも津波の片付けをしている状態です。


そんな場所では、復興の言葉はまだ見えてきていません。


それでも、被災された方々は不満一つ言わずに、じっと待っています。


待っているのは、私たちから見たら、不甲斐ない政府であっても、被災者の救いはそこにあります。


政府が、本来の機能を発揮して、被災者の救援を、被災地に支援を先導してくれないと、悲しみは失望に刻々と変化してその連鎖は広がるばかりです。



今、事態の悪化を防いでいるのは、政府ではなく、ボランティアの力です。


そして何より、深い悲しみを堪え、先の見えない現状にあってもひたすら辛抱をしている、被災者一人一人の強い優しさにあると思います。


じっと耐えて待つ時間は、どんなに長くて苦しいことかと思います。


思うことは簡単です、それにどれだけ寄り添えるか、その気持ちがあれば国会審議は進むのではないでしょうか。


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とりあえず、恒例になっている出発前の今生の別れ撮影。パシャッ!


帰って来られないなんて、本気で考えている?


平常ではありえない行動をしているときは、最悪の状態を頭に描きながら予見して動いているつもりです。


笑っている顔は、意外にも覚悟の上だったりするtobutoriです。


そんな私ですから、小さいころから親には迷惑を掛けてきたと思います。


今回も、母は、止めても無駄と分かっているからでしょうね。


「行かないで~!」とは言わずに、「帰ってきたらご飯を食べに行こうね、気を付けて行って来てね!」と、言っています。


無事に帰ってくることが、親孝行だなんて、幾つになっても私の甘い考えは直りません。



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水戸駅を午前4時15分にボラバスは出発します。


辺りが薄っすら明るくなってきました。


今日も暑くなること間違いなしだそうです。


(結局、この日の石巻市の気温は、気象庁の発表によると7月に入ってから最高気温を記録したと、ありました。)


そんなわけで、今日も波瀾なボラとなるのでした。


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石巻市の川沿いの場所へ到着しました。 (この辺は初めてです。)


海から3、4キロ離れたところだと思います。


今回、石塚観光のボラバスは、3台で参加しています。


(ざっと、100名くらいになるのでしょうか。)


同じ場所に、石川県のボラバスも来ていました。


石川県から来ているボラバスは、確か以前の添乗員さんの話だと、毎週来ていると聞きました。


だから、私がボランティアに参加すると、必ず石川県のボランティアの方を目にしています。


石川県も、遠いでしょうに・・・ホント、頭が下がります。



現地に到着すると、まずはバスの中で着替えをします。


この炎天下、遮るものは何一つ無い場所で、男性には外で着替えてもらいます。スミマセン。


女性はバスの中で、カーテンを閉めて着替えをします。


今までなら、気温もさほど高くなかったので、着てきた服にカッパを着るだけでヨカッタのですが、この日は午前中のうちに気温が30度を越しています、暑いですが来て着た服を脱いで、長袖、長ズボンに総着替えになります。


いくら安全のためとはいえ、この暑い中、長袖、長ズボン、その上にさらにカッパを着て、首にはタオル、マスクに帽子、ひざ下までの長靴
を履くのは、作業以前に酷な話しです。

そのせいか、思いのほか着替えに時間がかかり、せっかく買っておいた冷え冷えグッズの装着を忘れてしまいました。ショック!



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炎天下で泥のかき出しは、休憩時間を多めに取っても体力の消耗がもの凄いスピードで落ちていきます。


おまけに泥は水分を含んでいるうえ、粒子が非常に細かく、スコップでかき出すと、相当な重さがあり腰にきます。


更に、その泥に足を取られるし、、悪臭と、無数に飛ぶ小さな虫に囲まれ、今回も、うーん、いい汗かいてます。


大量の水分を補給しているのも関わらず、トイレに行きたくならないのは、飲んだ水分がそのまま汗として出ているからでしょうか。


とにかく、大粒の汗が止まりません。



土嚢袋は山となって積まれていきますが、すぐにトラックが来て運び出していきます。


やっても、やっても、終わりませんが、終わらせようと思って作業をしていると倒れるので、無理はせずに作業をしなければいけません。


そんな中、作業開始して間もなくの1回目か、2回目の休憩の時に、中年の男性1名が熱中症で倒れてしいました。


私もすぐに駆け寄りましたが、その男性は倒れた時に、額を切ったようで額から血が出ていました。


うだるような暑さと、日かげのない場所で、倒れない方が不思議なくらいでした。


幸い、今までの場所と違って、ここは近くに看護を受けられる場所があります。


私たちがボラバスから降りた場所は、実は避難所でした。


でも、元は何かの宿泊施設(ペンションか、はたまたラブホテルか?)だと思います、なので避難所になっていたとは気づきませんでした。


外から見ると、1階が駐車場になっていて空洞でした、2階以上の建物内は津波の被害をそれほど受けていない様子です。


避難所が近くにあって、本当に助かりました。


しかし、肝心の、倒れたこの男性を運ぶモノが何一つありません。


近くに、無造作に置かれていた長テーブルがあったので、それを男性の倒れている場所まで運んで、男性を長テーブルに乗せて、看護を受けられる避難所へ運び込みました。


ボランティアの連携がよく、すぐに建物内へ運ばれて看護を受けられたようです。


あとでテレビで知ったのですが、その男性は年齢が61歳、水分補給もしっかりと取っていて、塩分も取っていたとのことです。


休憩時間になったのでトイレに行こうと歩きだしたら、足がふらつき、気づいたら倒れていたそうです。


引き続きテレビの説明で、石巻市の赤十字病院の先生のお話によると・・・


短期で来られるボランティアの人は、前日まで働いたりしている方も多く、ここまで来るための出発時間が早いこと、寝不足状態で被災地に来られている状態を指摘されていました。


睡眠不足で体力が低下しているうえに、この暑さの中で作業をすることは、いくら水分や塩分、休憩時間をちゃんと取っていても、熱中症などに掛り易いというのです。


ごもっともです。



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それに、倒れた方が出て気づいたことなのですが、作業の手が周りにつられて早くなってしまうという危険性がありました。


作業をするスピードが周りにつられるということは、自分のペースではないということです。


多少の無理があっても、それに追いついていこうとする真面目なボランティアがほとんどです。


私は、ボラをするたびに帰宅後、病院のお世話になっているので、無理をなるべくしないように心がけています。


もちろん、少しでもお役に立ちたいので気持ちは焦りますけどね!


今回、作業を開始して間もなくこの事件があり、場は騒然としましたが、そのことで気付かされたことや、反省することなどが個々に出来たのではないかと思います。


すぐに、作業時間と休憩時間の見直しがあり、避難所からは冷えたペットボトルの差し入れがありました。


気を付けていても、起こってしまったこと、気持ちを新たに引き締めて、その後熱中症で倒れる人は出ませんでした。


しかし、無理をせずと言っても、泥は重いし、体は暑いし、汗は噴き出るし、夏のボラ活動は本当に過酷です。




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(↑向こう側で青いゼッケンをしている方々が、石川県のボランティアです。)


泥をかき出した後は、地面が暑さですぐに乾いてきます。


そうなると粉塵が酷くなります。


蚊は見ませんでしたが、食事の時間にはハエがどこからともなく集まって来ました。


既に午前中の作業で、皆疲れ切ってます。


食事を終えると、そのまま倒れるかのように地べたで仮眠を取る人が多くいました。


間もなく、午後の作業が開始されます。


この炎天下、初めてボランティアに参加される方もいます。


全身に汗をかいて、ひたすら泥のかき出しをする、かき出した泥を土嚢袋に詰める、地味な作業の繰り返しですが、被災地の明日を着実に作っています。


ここへ来るたびに、驚くほど街はキレイになっています。


昨日まで手付かずだった場所は、今日は人の手が入って、そして明日に続きます。


そんな姿を目にすることが出来るから、被災者の方も、ボランティアの方も、頑張ることが出来るんです。


そんな気がします。(つづく)





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