すっかりご無沙汰してしまって、あっという間に3月なんですねぇ。

2月はジン君が旅立ってから1年が経ち、気持ち的に不安定な毎日と闘っていました。

短いはずの2月が、とても長く感じました。

そして、2月26日(日)にまたしても犬を保護することに・・・(汗


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こんなに可愛いワンちゃんを捨てるなんて、許せません!!

そう思っていました。

とても賢いワンちゃんで、寂しい想いをいっぱいしているはずなのに無駄吠えをほとんどしません。

ご飯のときも、お腹がもの凄く空いてるのでがっついて食べることはありましたが、鳴き叫ぶことはしません。

人恋しくて鳴くだけで、側にいて触ったり話しかけたり見つめていれば、大人しくしています。

可哀そうなくらい、お利口さんなのです。

でも、はじめの風貌はこんなに可愛いものではなくて、毛がボサボサで、臭いもきつくて、よくよく観察をしていると放浪時間が長かったように見えました。

どれだけ、寂しい想いをしたのでしょうねぇ、想像するだけで泣けてきます。

見てわかる通りトイプードルのワンちゃんなので、驚くくらい小さいです(笑



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小型犬を保護するのは初めてのことだったので、はじめは子犬と分かりませんでした。

雑種ではなかったこと、老犬でもなさそうだし、ケガもしていない、なので飼い主さんが探していると思いすぐに警察へ連絡しました。

犬を保護するのは慣れているので、私の動きも速いです(笑

今回は、病気やケガもしていない様子なので動物病院の受診より警察への届け出を優先させました。

保護をした時間帯は、夕方の4時過ぎでした。

うちの目の前で保護をしたのですが、今までどうしていたんだろう?と疑問が。

警察の方も、今日は3匹目ということで到着までにすっかり辺りは暗くなってしまって。

この時はまだ子犬と分からなかったので、犬ウケの良いイナバの焼きカツオ(猫用ですが)をちぎって与えたり、成犬用のカリカリフードをあげました。

イナバの焼きカツオは、がっついて食べました。

やはりお腹を空かせていたようです。

ここへたどり着くまで、誰からも食事をもらえなかったのかな?

犬用の新しいカリカリフードがあったので開封して与えると、はじめは勢いよく食いついたのですがあまり食べませんでした。

お腹がそんなに空いていない?とも思ったのですが、半年未満の子犬だったから食べられなかったのです。

可哀そうなことをしました。

そのまま食事は旦那さんに任せて、私は警察へ連絡をしたりしていたので、食べられなかった理由の観察ができていなかったんです。



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取りあえず、ワンちゃんをおうちへ帰すために、迷い犬のポスターを作らなければなりません。

少しでも可愛く撮ってあげたかったのですが、じっとしてくれないのでうまく撮れず(泣

しかも、ちょこちょこと歩き回ってしまうので、車に轢かれては大変と思いキャリーバッグへ。

ですが、吠えることは全くしません、お利口さんなのです。

とにかく、寂しくて触って欲しいという感じで、時おりキュンキュン鳴いていました。

後で事情を知るまで考え付きませんでしたが、人に会えたことが嬉しかったのかもしれません。

経緯を聞かされた今は、この時のワンちゃんの気持ちを思い出すと、あぁ、もう泣けてきちゃいます。



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毛の状態からすると、飼い主さんが現れないこともあり得ると思い、その日の夜に友達や知人へワンちゃんの里親募集のメールを一斉送信したら、できれば写真が見たいというご意見が。

ごもっともです。

しかし、私の携帯電話はスマホではなく、ガラ携なんです(泣

そのため、写真はデジカメで撮っていたので、この日は画像送信は諦めました。

そして、なるべく可愛い写真をと思い、翌日、警察署へ向かいました。

やはり、飼い主さんはまだ現れていませんでした。

同日に3匹の保護犬が拾得物として水戸署へ預けられましたが、柴犬は既に飼い主さんの届けがあったので無事にお家に戻れたようです。

我が家で保護したトイプードルちゃんと、ラブラドールレトリバー(雄)が取り残されていました。

ちょっと、ラブちゃんの方も気になります。

が、まずはトイプードルのワンちゃんです。

水戸署の会計課が拾得物の担当のようで、受付で「迷い犬のポスターと、里親募集をするために写真を撮りに来ました」と事情を話すと、すぐにワンちゃんの元へ案内してくれました。

ですが、ワンちゃんは室内にいると言っても地下室に続く階段の踊り場のようなところに、キャリーバッグを大きくしたようなゲージに入れられて、めちゃくちゃ寒そうな環境でした。

ですが、寒さを防ごうという努力の跡が見られて、ゲージの側面に段ボールが掛けられていました。

えっ、これだけ?

しかも中を見ると、手ぬぐいのような白い薄いタオルが1枚あるだけ。

空のフード皿も入っていましたが、めちゃくちゃ汚れてます。

洗わないのですねぇー(泣

しかも、ここ、とても暗いです。

電気は点いているのですが、薄暗くて気がおかしくなりそうな暗さ。

日の光も入らない場所で、拾得物といっても生き物なのですから、もうちょっと考えてもらいたいです。

こんな状態でも、ワンちゃんは大人しく吠えずにいました。

担当の人がゲージから出してくれましたが、暗くて写真が撮れないからと、1階まであがって撮影しようとしたら。

人の手や、人の声が嬉しいのか、急に鳴き出して、そして連れて行って!と落ち着きがなくなりました。



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興奮する姿が、可哀想で、泣きそうでした。

優しく話しかけて、触ってあげるのですが、帰りたいのでしょうね。

写真が、やはり撮れません。


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足の毛は、毛玉になっているというか、濡れた後に体に張り付いてしまったような感じになっています。

室内だったからでしょうか、臭いが強烈でした。

実は、ワンちゃんの里親になってもよさそうな人を、私の知人の奥様が探してくれていました。

その人も、ワンちゃんの写真や健康状態など詳細が知りたいということだったので、我が家で1度引き取りをして動物病院へ連れていくことを考えていました。

ですが、私が説明していた保護当時の印象と違って、放浪期間が長いように見えたことと、興奮した状態を見ると、精神的ストレスも抱えているのではないかと、里親募集の難しさも見えました。

そして、写真は撮りましたが、この状態を見たらこのコはうちで預かろうと思いました。

警察署の扱いに頭が来ているわけではありません。

このコにこんな想いをさせる飼い主を、許せないと思いました。

飼った責任を軽くみてる。



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ワンちゃんを再びケージに戻して、ラブラドール犬にも会わせてもらいました。

大型犬は、屋外に設置されたゲージに入れられるそうです。

ラブちゃんも、とても賢いコで休憩中の職員がお座りや伏せができるんだと見せてくれました。

ご飯は上げているようなのですが、お腹が空いていそうな感じがしました。

翌日、ワンちゃんを引き取りに行った時にラブちゃんにおやつを幾つか買って、そのときに案内をしてくれた職員へ託しました。

ワンちゃんの毛の状態や、興奮状態になった様子を見ていたので、今回も里親募集を諦めて我が家で面倒をみる覚悟をしていました。

ですが、うちの旦那さんには我が家で一時預かりのことだけは説得しましたが、密かに引き取りを考えていることは伝えていませんでした。

だって、仕方ない。

うちには、闘病中のネモちゃんがいて、引き取りの日も動物病院へ通院の日でした。

長男のミーちゃんと、次男のビビも、高齢猫です。

旦那さんがダメというのも、当然だし、理解できます。

でも、仕方ない。

出会ってしまったのだから。

水戸署の警察官や事務職員も、拾得物として保護されてきた犬を不憫に思い引き取る人が多いと聞きました。

飼う人の責任を、飼う時点で規制を設けて制限することはできないでしょうか。

ボロボロになってしまった姿を目にしたら、辛い気持ちになるものです。

生きものの拾得物を管理する人が、気の毒でなりません。

そういう苦しみをあじわうことなく、捨てた後の姿を見ないで平穏に暮らしている飼い主がいるなんて、おかしいと思います。

飼った人の責任において、公平でないような気がします。

無責任な飼い主を減らすために、ペット業界や法律が本来備わってる働きを発揮してくれることを望みます。



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そして、前日に事情を説明して予約をしていた動物病院へワンちゃんを引き取ってすぐに連れて行きました。

ここ数日、ワンちゃんも大変だったでしょうが、私も睡眠時間を削って買い出しやメールなどをしていたのでボロボロでした(笑

ですが、動物病院でシャンプーとトリミングを終えたワンちゃんは見違えて美犬になって戻ってきました♪

私は、ボロボロのまま(笑

その可愛いお顔を見てあげてください!!!! ↓



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めちゃめちゃ可愛く変身してます~♪♪

初めて伺った動物病院で、家から近いことと、トリミングができるところを選びました。

やはり汚れが酷かったようで、何度もシャンプーをしてくれました。

先生は、放浪していたのなら落ち着いてから診察をした方が良いと、年齢のチェックだけをしてくれたようです。

保護をしたときに、警察の人が拾得物の記録簿に年齢を4、5歳と書いていたので、私もそれくらいの年齢だと思っていましたが、歯や毛の柔らかさなどまだ子犬だったようで生後4ヵ月くらいだそうです。

子犬で彷徨っていたなんて、どんなに不安だったろうと想像したら、またまた泣きそうでした。


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動物病院で、愛情を掛けてシャンプーとカットをしてもらったワンちゃん。

生まれ変わって美犬になったワンちゃんは、自分でも分かるのか嬉しさでいっぱいではしゃぎまわっています。

目が隠れるように伸びていた前髪も綺麗にカットされて、周りがよく見えるから走るのも早い、速い~♪

トリミングに病院へ連れて行ったのが11時過ぎでしたが、終わりは17時くらいになると言われていましたが、その通り17時を過ぎていました。

ワンちゃんの事情や、年齢もあって、丁寧に扱ってくれたようです、本当に感謝。

落ち着いた雰囲気の動物病院、「香取動物病院」でした。

トリミングの費用は、初回が20%OFFで、メンバーズカードの発行がされ、嬉しい特典があります。

この日の午後の予約はワンちゃんだけだったので、ワンちゃんもさぞかし安心して身を任せていたのでしょうね。

ありがとうございました。


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さぁ~、我が家へ到着です。

警察署へお迎えに行ったのが午前中でしたが、すっかり外は暗くなっています。

元気に喜び回っているワンちゃんですが、子犬だから体力がないので様子をみながらこちらで静めてあげないといけません。

ネットで事前に勉強しました、あはは(笑

嬉しそうにしているワンちゃんは可愛いけれど、お疲れも溜まっていると思うので、ゆっくりとご飯タイムにしました。

今日のお夕食です。↓

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カリカリフードは病院で適切なものを購入しようと考えていたのですが、療養食しか置いてないと言われて仕事帰りの旦那さんに買ってきてもらうことにしました。

まずは、おやつの「ささみカット」を与えてみました。

柔らかく、小さくカットされたササミカットでしたが、子犬のワンちゃんには食い千切れない様子。

お腹が空いていたようで、焦って食べようとするのですが、噛めずに口の中からポロリと出てしまう。

でも、また食べて、そして落として、その繰り返しをしながら柔らかくなったササミカットを食べることができました。

ご飯を買ったときは成犬と思っていたので、まさかこんなことになろうとは、ごめんね、ワンちゃん。

それでも、柔らかくて小さくカットされたものを選んでおいてヨカッタと思いました。

半年に満たない子犬ですものね、食べる姿にも泣きそうになりました。

軽くおやつからと思っていたけれど、相当お腹が空いていることが分かったので、早めに夕ご飯をあげることにしました。

がっついてはいますが、騒ぐことはしません。

なんて、偉いワンちゃんなのでしょう(泣

購入していたご飯も、キレイに完食です。↓ 笑。



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お腹が空いていた様子だったので、ご飯を細かく砕いて少しずつ与えました。

ワンちゃんは、急いで一気に食べ終えます。

すぐに、次のご飯を細かく砕いて用意します。

また、すぐに食べ終えます!

詰まらせないように、そして、ヒモジイ思いにならないように、絶え間なく少量ずつを与え続けました。

食べ終えると、すぐにウンチです(笑

元気で嬉しいです。

胃休めをさせようと、喜ぶワンちゃんを寝る方向へ導きました。

そうです、見つめながら一緒に瞼をゆっくりと閉じます。

繰り返すうちに、ワンちゃんは寝る!のですが、私もいつの間にか一緒に寝ていました(笑



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寝る前の姿が本当に可愛いんです。

見られているのが分かるのか、可愛い姿をアピールしまくります。

どの仕草も可愛くて、もう、数分でメロメロです♪



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私が顔を近づければ、ワンちゃんも顔を近づけてきます。

あぁ、メロメロですよーーーーー!!!

この日まで、里親募集のことやワンちゃんの身の回りの買い出しで忙しくしていましたが、全然疲れを感じません。

子犬や、子猫の可愛さは、無償の愛を生みますね。

母犬や母猫が昼夜を問わず世話をして慈しむ原動力となるのも、頷けます。

そして、この様子なら再び里親募集ができるかも♪と考えていました。



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いろいろ気になる我が家の猫たちでしたが、ワンちゃんの方は気にならないみたい(笑

逆に、ワン!と吠えられていました(笑

ワンちゃんが気になるのは、人間だけ。

どれだけ寂しい思いをしたか分かります、本当に幸せになったもらいたい。



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実はこの後すぐに、飼い主さんが我が家を訪ねて来たんです。

ちょうど、ワンちゃんがオシッコを済ませたところで、拭き取っていました。

夜20時を過ぎていたと思います、突然玄関チャイムが鳴って出てみると、男の人が2人と、女性の姿が1人。

「この辺りで、小さな犬を見掛けませんでしたか?」と言うのです。

私は思わず、「み、見ました!」と言ってました。

でも、この人たちが飼い主さんであっても、飼い方に問題があるので返してよいものか頭をよぎりました。

「どこの人ですか、どこから来られたのですか?」と不審に思い聞くと、

「常陸太田市です。」と言います。

常陸太田市と言えば、ここからかなり遠いところです。

放浪していたワンちゃんと言っても、ここから20kmくらい離れた場所から交通事故も遭わずにこの場所までたどり着かないだろうと思いました。

かなり不審に思っていたら、私の顔色を察したようで事情を説明してくれました。

話を聞くと、奥さんらしき若い女性が体調を崩して入院をしていたようなのです。

その期間、この近くに住む友人のお宅にワンちゃんを預けていたというのです。

そして迎えに来たら、その一家は何の連絡もないまま引っ越しをしていて、家の中は糞尿で凄い状態だったと言ってました。

その話が事実なら、ワンちゃんはたった独り、誰もいない部屋に放置されていたのです。

きっと、ご飯は山盛りおかれてそのまま放置されたのでしょう。

そんなに痩せた感じはなかったので、放置されたフードを食いつないでこの寒さを子犬なのに生き抜いていたのです。

それを想像すると、可哀想でしょうがありませんでした。

私たちが保護した時は、酷い姿だったということを話すと、ワンちゃんが放置されていた家の中がよほどひどかったのでしょう、分かります!とすぐに返事がありました。

ワンちゃんの名前は、ポッポちゃんというそうです。

トイプードルと、マルチーズのハーフでした。


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信じがたい話ではありましたが、ワンちゃんの性別と年齢を聞いたら、「メスです、5ヵ月です。」とすぐに答えが返ってきたので、この人が飼い主さんで間違いないと思いました。

近所で引っ越しをされていたというお宅は、借家の一軒家です。

うちから50歩以内で行けると思います。

話したことはありませんでしたが、若いご夫婦と小さな子供がいました。

小型犬とか、鶏とか飼っていたと思います。

そして、最近引っ越しをされていました。

だけど、預かったワンちゃんを置いていくなんて、なんて無責任な人たちなの。

今は可愛いポッポちゃんですが、子犬には過酷な仕打ちだったと怒りがこみ上げます。

でも、そんなことがあるのかと驚きもありました。

飼い主さんは警察への届け出もされたそうで、ポッポちゃんを私の手からお返ししました。

事情があったにせよ、子犬のポッポちゃんにそんなことは関係ありません。

本当に良い子だったので、末永く大事にしてもらいたいです。

そして、私の仕事はまだ続く。

関わった皆さんに、すぐにメールや電話をしました。

翌日、シャンプーをしてくれたトリマーさんに電話をしたら、喜んでくれていました。

お世話になった皆様、心から感謝です。

特に、私と最後まで一緒に悩んで動いてくれたSさんの奥様、本当にありがとうございました。

ポッポちゃん、幸せになってねぇ~♪

警察署で保護をされていたラブラドール犬、どうにか一時預かりさんが見つかったそうです。





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