眼科医の診察でも、ビビの目の異常は原因が分からず、細胞診をするか、しないかの判断になりました。

外部機関に出すことになるので、また1週間の時間が取られます。

もどかしさはありましたが、細胞診をお願いしました。

11月18日(日)の18時ごろに、ペットクリニックトモニーから電話が入りました。

先日の細胞診の結果が届いているということ。

その説明が獣医からあるので、いつ頃来ることができますか?という内容でした。

翌日は仕事だったので、明後日に行けますと伝えると、分かりましたと返事がありました。

でも、結果は気になります。

念のため、結果だけでも教えてくれないかと聞いてみました。

獣医と電話が変わって、「扁平上皮癌」という診断結果が出ていると言われました。

癌、癌、癌・・・

頭の中は、「癌」の言葉で埋め尽くされました。

そして、獣医の説明は続いていましたが、そこから耳に入らなくなりました。




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夕方過ぎの電話です、動物病院が閉まるまで、あと1時間くらいしかありません。

「診断結果を今からとりに伺います。」、電話口でそう言ってました。

獣医から、「予約の方がいるのでお待ちいただくことになりますが、よろしいですか?」と言われましたが、そんな言葉は頭に入らない。

待ちます、取りに行きます、すぐに行けますから。

その言葉しか出ませんでした。

涙よりも、「どうして?!」を叫んでしまう。



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だって、そうでしょう。

嘘、なぜ、どうして。 癌をずっと放っていたということなの・・・!

ビビの目の悪化は進行していたけれど、目が見えなくなってからも流動食を食べてくれています。

トイレも、自分で探して歩いてたどり着いている。

それまで平穏だった我が家、ゆったりと流れていた時間が崩れていく感じがしました。

私は、電話中から取り乱していて、抑えようとしても、苦しみというか悲しさの声が出てしまう(泣

電話を切った後、冷静さを取り戻せたのはビビの寝姿を見たときでした。

ビビに、悪い知らせを気付かれてはいけない! そう思ったから。

無理に高い声を出して元気に振舞っていたけれど、冷静になんかなれない。

自分の声が震えているのが分かりました。

癌じゃないって、言ったのに・・・




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こんなに可愛い寝姿で、ついこの間まで元気だったのに・・・。

今だって、視力を失った以外は全然変わっていない。

だけどね、膿でいっぱいの潰れた左目から、絶えず分泌液が流れ落ちる。

少し前から、湿ったクシャミを連続ですることが増えている。

健康な猫は、クシャミをすることがほとんどないと言います。

扁平上皮癌は、進行が速く厄介なガンだと獣医が行っていた。

転移することは少ないけれど、皮膚伝えに広がっていくのだそうです。

上瞼から始まってた癌は、下瞼まで広がっています。

悲しいですが、きっと鼻まで広がっているのだと思いました(涙




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真っ暗な外、車に乗り込んでエンジンを掛ける。

旦那さんは通夜でいなかった。

そうしたら、母に電話をしていました。

母の声が聞こえたら、泣き叫んでいた。

思いっきり泣き叫んで、ビビの病名が癌だったことを話していた。

そして、どうしてこんなことばかりが続くのかと、苦しい胸の内を吐くように大声で泣いて叫んでいた。

母が、その状態で運転はしてはいけないと言った。

父が向かっていることを聞いたけれど、そんなの待てないよ。

でも、母はすぐに行くから待っていなさいと言った。

実家には、文化祭を終えた姪が泊まっていたのです。

翌朝、姪から私の携帯に大丈夫?って留守電があって、優しい姪なんです。



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父と話したら、少し冷静になれた気がしました。

でも、それは平静さを装っているだけで、心の中の動揺は隠し切れなかった。

そんな余裕なんて、無かったから。



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ペットクリニックトモニーに着いたのは、19時を過ぎていたと思います。

やはり受付の人とは温度差があって、電話をけてくれた人だからこちらの事情は知っているのに、少々お待ちくださいと言って、レジのお金を数えている。

命の現場に、こんな人がいていいの?と行くたびに思う。

予約の人がいたので、私はその間に掛かり付けの動物病院心恵堂へ電話をしていた。

病名が分かったこと、癌であったことを伝えるために。

折り返し、すぐに院長先生から電話が掛かってきて、初めて聞いた癌の病名を正確には言えなかったけれどどうにか伝えてみました。

院長先生が幾つかの癌の名前を言ってくれたので、扁平上皮癌と伝えられた。





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順番が来るまで、心恵堂の先生と話していました。

扁平上皮癌は、抗がん剤が効きにくいと説明してくれました。

そして、放射線治療も効果が低いと言いました。

転移をするものではなく、広がっていくことなど説明を受けた気がします。

私は、心恵堂で癌の治療をすることは可能ですか、と聞いていました。

院長先生が腫瘍認定医であることや、CTなどの医療機器を備えていることも頭にあったので、すぐに手術をしてほしいと思ったんです。

だって、やっと癌という病気であることが分かったのですから、ここから初めて治療に入れるのだから。

でも、院長先生は、確定診断ではないので皮膚を切除して細胞診をして確定診断としなければと言いました。

そして、瞼を切除してしまうと目が乾いてしまうようなことも言っていたので、落胆してしまったんです。

もうそんな程度の話ではないのです。

瞼だけで癌は留まっていない、下瞼にも広がっているのに。

確定診断で、また1週間の時間を無駄に過ごさせる気なのですか?泣きたくなった。




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電話を終えて、今聞いたビビの癌の話を父にしていると、ペットクリニックトモニーの順番が来ました。

心恵堂で細胞診は、院長先生が見ただけでした。

外部機関に出したのは、細菌検査のみです。

こちらは、外部機関のアイデックスラボラトリーズ(株)へ検査を出しています。

細胞診専門医が診断しています。

所見には、細菌等の病原体微生物は検出されなかったことが書かれていました。

心恵堂と同じように、好中球や炎症性細胞が見られたこと、違ったのは扁平上皮が加わっていました。

扁平上皮が、核細胞質解離や大型核などの形態異常で観察されていました。

診断医のコメントで、針生研で腫瘍深部より扁平上皮が採取されること自体異常であり、扁平上皮癌の存在を強く支持するもの、とありました。

FAXで、17:15に病院へ送信されていました。

検査の結果を少しでも早く知りたくて、電話をしたときに検査機関は土・日曜日はやっていないと聞いていました。

診断医に感謝です。

きっと、緊急性を感じてすぐに送ってくださったのではないでしょうか。





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「 診断 : 化膿性炎症を伴う扁平上皮癌 」

とありました。



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所見には、局所侵襲性の強い悪性腫瘍であり、転移巣の有無などを検討し、今後の治療方針を決定する必要があると書かれていました。

局所侵襲性・・・

トモニーの獣医が電話で何度も説明していた。

そして、扁平上皮癌の厄介なところは、再発しやすいこと。

そのため、大きく外科手術で取らないといけなくて、最初の手術が肝心だと言われました。

心恵堂の院長先生から癌の特徴について説明を受けていたので、ペットクリニックトモニーの獣医と落ち着いて話を聞くことができた気がします。

その話を聞きながら、父が私にペンとメモ紙を渡してくれました。

私は急いでいたから、書き取るものを一切持ってきていませんでした。

側で一緒に居てくれるだけで、有り難かった。

強い自分でいられたから。



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帰宅してからの自分のことを、あまり思い出せません。

数日前のことなのに。



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ただ、旦那さんがお悔やみで鳥取県へ帰省していたので、私ひとりでこのコたちの世話をしていたから、今日まであっという間でした。

その日から、インターネットで扁平上皮癌のことを調べたり、治療や手術のできる動物病院を探したり、でもすぐにネモコとビビの食事の時間になっちゃうから、なかなか進まなくてね。

だって、ミーちゃんが最強に甘えてくるのだもの。

分かっているのかもしれない。

感じているのかもしれない。

私が混乱しているのを、見えないふりなんてできないんだよね。



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どこのブログを見ても、悲しいことに、扁平上皮癌でよい話はありませんでした。

速い、別れが速いんです。



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調べてみると、扁平上皮癌は、白い猫に多いことの他に、毛の薄い耳や瞼、鼻筋にできやすいとありました。

そして、唇や歯肉、舌も多いそうです。

初期の症状としては、ビビもそうでしたが、爪でつついたような小さな擦り傷で現れました。

それがなかなか治らなくて、痛がることや気にすることも無いのですが、どんどん炎症が大きくなりました。

いつもだったら1週間くらいで治るものが、治らない。

高齢になったから、治りが遅いのかと、そんな軽い考えでした。

でもね、ある日おかしいなって、思ったんです。

ソファーから降りたときに滑ったり、階段の最後の一段を降りるときに踏み外しそうになったり、見えていないんじゃないかと焦りました。

ブルーの瞳はきれいに見えているけれど、視力が落ちている。

すぐに掛かりつけの動物病院に行きました。

でも、原因が分からずに、そこでの細胞診で癌であることが最初に否定されていたから、その後の私の頭には全く疑うことをしなかった。

そこからの悪化の進行は余りに速くて、様々な薬を試したけれど今思うと全ては無駄だったから、時間だけが無情に過ぎていきました。


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自覚症状が無いのも、扁平上皮癌の特徴です。

初期の皮膚が荒れた症状から進行すると、脱毛や炎症、ただれが見られます。

暑いかさぶたや潰瘍が起こり、さらに進行すると潰瘍が大きくなって出血したり膿が出たりしました。

ビビの場合は、分泌液が流れ出て、下瞼も赤味が出始めてどんどん広がっていくのが分かりました。

癌と知らなかったから何もしてあげられくて。

ネットでは、侵された部分の機能障害が現れると書いてありました。

私は、細胞診診断の結果を聞くまで、癌であるとは考えてもしなかったので、事実を知ったときは愕然としました。

今までの時間を戻せないかと、悔やむばかりでした。

そうなんです、早期発見と早期治療!

扁平上皮癌は強い悪性腫瘍ですが、早いタイミングで外科手術を行い切除することができれば治療の道が開けるようです。

ただ、私の調べた限りで生還できた人のブログを読むことはできませんでした。

扁平上皮癌の猫ちゃんを書いたブログを探せば探すほど、悲しみは大きくなっていきました。

現実の世界が、苦しくて、厳しくて。

世の中には、若くしてもっと大変な病気と闘っている人もいることは知っています。

耐えられないほどの痛みと闘っている人もいるでしょう。

だけど、このコを失うと思うと涙が止まらない。







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ビビが扁平上皮癌と知った翌朝から、私の方は吐き気が止まらなくなりました。

情けないですね、自分の弱さにつくづく。

先日、母に久しぶりに会ったのですが、痩せてしまった私に気が付かなかったと言われました。

一気に老けたと思います。

ここ1週間は、頭が動かなくて、仕事ができるのか心配なほどでした。

しかも、トンネルで車の運転をしていたときに、気持ちが悪くなって真っ直ぐにハンドルを維持することが難しいことがありました。

吐き気が収まらないのも、今の精神状態から来ているのでしょうか。

体の病気ではないけれど、このままでは自分がダメになると思いました。

でもね、気が付くと考えちゃうから、どうしても涙が止まらない。

ビビは、十分に長生きをしたと自分に言い聞かせても、すぐに違うことを考えてしまう。

もっと、一緒に居たいと思ってしまう。

心恵堂の院長先生が気にしていた確定診断は取れていませんが、トモニーの獣医が仰っていたように、診断医が扁平上皮癌であると強く支持していることが確定に等しいのではないか。

その言葉を聞いて、私の中で次に打つ手段が見えました。

以前、ネモコが通院している水戸動物病院で、「日本小動物がんセンター」への紹介状の話が出たことがありました。

癌という確定診断が取れないことで、心恵堂や水戸動物病院で紹介状を書いてもらうことができなかった話です。

この診断書の結果をもって、鳥取にいる旦那さんに水戸動物病院へ電話をしてもらうことにしました。

あの時の私には、電話をする余力が無かったのです。

水戸動物病院は閉まっていた時間なので、旦那さんに今日の出来事と状況を話して、翌日に電話をしてもらいました。

旦那さんの話では、動物病院へ紹介状のお願いをしたときに電話の向こうで、今更・・・のような話が漏れ聞こえたそうです。

獣医にしたらそうかもしれないけれど、私たちは止まっていなかった、ずっと病名を突き止めるために動いていたんです!そう言いたかった。




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旦那さんは、それでも頭を下げてお願いするしかない、そう言いました。

そうだ、そうだね、と心の中で思いました。

一刻も早く「日本小動物がんセンター」へ電話をしてほしかったので、私は仕事を終えたその足で水戸動物病院へ診断結果を持って行こうと思いました。

旦那さんから、動物病院の事情を聞いていたので、本当は足を運ぶのが嫌でした。

でも、そんなことは言ってられません。

しかも、焦っていたので、精神が高揚していた気がします。

だけど、ちょっと待てよ。

確認しておく必要がある、ビビを連れて行かないとダメかな?

紹介状を書いてもらうのに、診断結果を持って行くだけではダメなのかな。

確認の電話をしたら、やはり連れてきてくださいとのこと。

こんなに弱ってきているのに、連れて行かないとダメなんですか!!!

怒りで泣きながら看護師さんに訴えたら、獣医に確認しますと言ってくれた。

でも、答えは同じで、しかもがんセンターはこの時間だと閉まっているから明日の朝に来てくださいと言われ・・・

しかし、それでよかったのかもしれません。

大事なことだもの、落ち着いて向かい合うことができたのだから。

翌朝、水戸動物病院へ行くと、紹介状をすぐに書いてくれたのでしょうね。

水戸動物病院の先生に、心から感謝いたします。

数時間後の11月20日、12時59分に「日本小動物がんセンター」から電話が入りました。

診察の予約の件でした。

最短で予約の取れる日が、12月6日(木)10時45分ですがご都合はいかがでしょか、と言われました。

12月・・・

遅いと思いましたが、最短だと聞いたのでその日にお願いしました。



「扁平上皮癌が、舌の付け根にある扁桃にできた場合は転移性が高く、仮に手術しても1年以上生きられるケースが10%に満たないため、外科的な切除以外の方法が優先されます。」


これは、確かどこかの動物病院で書かれていた一文です。

ビビは、扁桃ではなく瞼に腫瘍ができたのですが、どうしても頭の中から離れません。






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