とうとう、ここから治療が始まる。

怖い気持ちでいっぱいだったけれど、病名が判明したことで治療に進めるのだから。

でも、やはり不安と期待があるのかな、吐き気が止まらない。




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「日本小動物医療センター」は二次診療施設になるので、私たちがいきなり予約ができる動物病院ではありません。

掛かり付けの動物病院(ホームドクター)の、診察依頼書が必要になります。

ビビは、進行の速い悪性腫瘍と診断されたので、一日でも早く予約を入れたかったのですが、最短の初診日が2週間以上先でした。

最短というなら日程調整はするまでもなく、その日でお願いしました。

でも、やはり遅すぎる。

焦る気持ちでおかしくなりそうで、どうにかお願いできないか旦那さんに電話をしてもらいました。

仮予約の状態で保留している飼い主さんも多く、キャンセル待ちで予約を変更できるのが1回だけ。

そこに望みを託すしかありませんでした。




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ビビの左瞼に、引っかき傷の症状が現れたのが9月。

様子を見ていたけれど、腫れの具合は大きくなるばかりでした。

なので、9月に掛かり付けの動物病院で治療を始めました。

そこでの細胞診では原因が分からず、通院をしながらあっという間に1カ月が経ちました。

それから3軒目の動物病院の細胞診で、「扁平上皮癌」の診断が出ました。

11月18日になっていました。

日本小動物がんセンターの紹介状に辿り着くまで、本当に道のりは長かったです。

そして、幸運が訪れて、連絡のあった初診日が1週間も早まりました。

それでも、予約してから1週間を待つのも本音は辛かったんです。

でもね、とうとうやってきたよ、11月28日(水)、午前9時15分。

診察室の前で、外の景色を見るビビ。 ↑

検査が入るかもしれないので、前日の夜から食事は抜いています。

所沢まで遠かったけれど、まだ体力のあるビビは頑張ってくれました。

でも、私の気持ちは落ち着かないまま。







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後姿は普段のビビだったけれど、正面を見ると左目が痛々しいですよね。

常に分泌液は出ていたけれど、化膿した状態で目の全体が膿に覆われたのは昨日から。

完全予約制なのですが、呼ばれるまで結構な時間がありました。

ビビよりも、ドキドキの私。

今日の診察日を待っていたはずなのに、どんなことを言われるのか、落ち着かない。

検査があるかもしれないと、そう言われても、ビビの負担を考えると不安でたまらない。

ビビは今、どんな気持ちでいるのだろう。



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ビビも呼ばれるのを待っているのかな?

診察室のドアの方向を見つめてる。

このときは、このままビビを入院させるだなんて想像もしていなかった。




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分かっていたのなら、ご飯をもう少し多めに食べてもらうんだったな。

長旅でお疲れのビビを、歩かせてあげたいなぁ。

日本小動物医療センターの入り口を入ると、正面受付の右手の奥に猫の診察室が4部屋ほどあります。

左側の奥へ進むと、ワンちゃんの診察室は8部屋。

私たちもそうでしたが、面会のときはこの診察室で会わせてもらえます。

飼い主さんが入院室に行くことはできないのかな、診察室が面会室を兼ねていました。



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猫の待合室で待っている中、ビビをお膝に抱っこ。

少し緊張がほぐれたかな。

暫くしてから名前を呼ばれて診察室に入ると、女性の獣医が担当でした。

とにかく説明が速い。



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前日の夜中に作り上げてきた病気の経過と、病状の進行が分かるように写真をまとめてきたのだけれど、質問されることの多くが重複していたので、あまり目を通していないのが残念に思えました。

しかも、受付時に問診票のようなものを書いて提出したのに、それに書いたことと同じことを聞かれるので、さらにハテナ?と思ってしまった。

名前を呼ばれるまでの待ち時間に資料を読んでいたものと思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。

お忙しいのでしょうけれど、こちらも必死だから手を抜いて欲しくないのです。



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少しでも何かの役に立つことがあるのならと、分かっていることのすべてを伝え漏らすことの無いように、寝不足を承知で作ってきました。

診断が付かずに、緊張の連続だった毎日が今日で終わると信じてここへ来ています。

悪性の腫瘍と分かって、ここまで来る飼い主さんは、これまでたくさん傷付いてこの場に来ていることを分かって欲しい。

疲れたなんて言えないけれど、訪れる人の大半は心身ともに疲れ果てていると思います。

説明がそんな早口では、今の状態の私の頭ではどんなに努力しても追いつくことができません。

思いやりが感じられない、そんな印象を持ちました。

その後に、日本小動物がんセンター長の小林哲也獣医と変わって本格的な診察と説明がありました。

今年、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で紹介されたガン専門の獣医です。

受付時の説明で、センター長の小林獣医は担当を持たないと言われていました。

担当は持たないけれど、どの患者にも関わっているそうです。

説明などの話を聞くことができると言われたので、それを要望しました。

驚いたことに、担当の獣医よりも長い時間の診察と、今後の治療について説明を受けることができました。

まずは問題点を4点ほどあげてくれました。

その中で重要なのは、体重を落とさないこと。

これで、胃ろうの話に進んでいきました。

そして、確定診断の方法と、転移や持病について説明を受けました。

最終的に治療となるのですが、根治治療と緩和治療を詳しく話してくれました。

説明を聞きながら、半ば諦めていたことが、もしかしたらの期待に変化して、私たちは外科手術をして根治治療をお願いしていました。

外科手術をして、その後は放射線治療と電気化学療法に頼ります。

その第一段階として、胃ろうで入院となりました。



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血液検査の結果、その日に行うはずだった胃ろう手術は、カルシウムの数値が高いために翌日に先送りとなりました。

そんなに心配するほどの高い数値ではありません、と担当獣医から電話をもらいました。

カルシウムの数値を下げる手段として、点滴とステロイドを使う説明がありました。

そのことで、予後が良くなると言われました。

その後、気になっていたカルシウム濃度が高くなる原因を調べてみました。

高カルシウム血症は、扁平上皮癌に見られるそうです。

確定診断を待たなくても、扁平上皮癌と確定できたようなものです。

わざわざ確定診断をする必要があったのか、旦那さんと違って私だけが初めから疑問を持っていました。

細胞を取った後に縫い合わされた左目の傷跡が痛々しかった。

面会に行くと、ビビはシッポをたくさん振ってくれました。



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落ち着かない様子がすぐに分かりました。

帰りたいのでしょう。

だから、連れて帰りたくなってしまって(泣





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落ち着かせようとたくさん撫でる。

旦那さんの膝の上で、ようやく落ち着くことができました。

ふだんは、マイペースなビビなので、余計に可哀想になってしまいました。

相当なストレスを感じているんです。


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担当獣医の説明を聞いた後、外は暗くなっていましたがこのまま面会を長い時間することにしました。

まだまだ、まだまだ、ビビが起きるまでこのままで。



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でもね、ビビは眠ってはいないんです。

緊張した耳が、ピンと立っていました。

帰りたくないと、思いました。


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翌日も休みだったので、また面会に来ました。

胃ろうの練習もあったので、食事の時間(4時)に合わせて来て欲しいと言われていました。

昨日は、胃ろうの説明がかんごしさんからあって、今日は本格的に私が胃ろうに挑戦です。

ネモコを保護したときは、交通事故で傷だらけだったので、喉からチューブを通して栄養を入れていました。

それに、今年のはじめに1週間だけ強制給餌の経験もしています。

その話をすると、看護師さんが「それなら感覚を覚えていると思います」と言われて、その気になりました。

実際にやってみると違っていました。

何がというと、ネモちゃんと違ってビビはずっと動き回るのです。

しかも、違和感があるのか、栄養を入れると嫌がります。

おついこの前まで、お口から食べていたんだものね(泣

ごめんね・・・

食事の後も唸ったりして、こんなこと初めてでした。

ビビにとって、嫌なことばかり続いています。




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胃ろうは、まずは胃の残留の確認をします。

既に消化されていて、胃ろうチューブからの食事は少量から開始になるので、本当はお腹が空いているはずなんです。

もっとたくさん食べさせてあげたいのに。

これでは、緩和ケアじゃないよね。

そう心の中で何度も思いました。



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マッサージをされて、少しぐったり気味?

気持ち良いのかな。


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あ、ぐったりだよね・・・

もうすぐ面会の終わる時間だね、帰りたくないよ~

麻酔処置が必要な胃ろうチューブ増設術とCT検査は同時に行われました。

この時点で、画像所見が出ていたので、外科手術は不可能であると聞かされています。

骨破壊を認める。

骨に沿って浸潤が認められる。

これ以上に無い厳しい現実を突き付けられました。

ビビは既に痛みと闘っていたのです。









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