
初めてマリを見た日は、小雨が降っていました。
それでも、元気いっぱいに走り回る子猫がマリだったのです。
今日は、私の知る限りのマリのことをお話ししますね。
マリは、実家の近所で生まれた野良の子猫です。
母猫は、とても警戒心の強い小柄な猫でサビ色をしていることから『サビィ』と呼んでいます。
父猫は、その近所で飼われている若い白猫です(とてもスレンダーです)。
サビィには、家もなく食べる場もなかったので、今まで子供がいたとしても育つことは無かったように思われます。
いつしか、不憫に思うようになって餌を与えるようになりました。
この餌やりという行為は、無責任に与えるとその猫にとって不幸に繋がりかねないので判断が難しいところです。
ですが、そんなこと分っていても、お腹を空かせているコを目の前にしたらつい手が出てしまうのは当然ではないかな・・?
確かに無責任なことと言われれば..それまでです、何の反論できません。
でも、それが人間の子供だったら・・
お腹を空かせている、家もない、そんな人間の子供だったら、見過ごせますか?
人間以外は、該当しないのでしょうか・・
マリは、そんな野良の母猫から生まれました。
マリには、姉弟が1匹います。
それが、妹なのか弟なのか分りませんが、白黒の可愛い子猫です。
外に出て姿を見せたのが、マリよりも1週間遅かった子猫です。
その子猫はとても臆病だったのですが、マリのいない今、元気に走り回ってサビィママを困らせています。
サビィは、マリの件以来とても子猫の動きに敏感で、心配性になっています。
本当は、マリの無事な姿を見せて安心させてあげたいんですけれどね・・
小っちゃなマリは、かなりのワンパク者だったので当初はオスと考えられていました。
こんな事故にあって、メスと判明しました。
そして名前も..、名前負けするくらい可愛いのを付けてもらいました(笑
この事故さえなければ里親に出していたのですが、これでは里親探しどころではありません。
運命は、マリだけでなく周りにいるもの全てを変えてしまった。
そう、私の運命も・・
それでも、あの時の、あの涙の判断は間違っていないとそう言えます。







