マリの手術が、今日無事に終わりました。
不安が募る中、良い知らせだけを信じて時間を過ごしました。

酸素室は他にも重病なワンちゃんと、猫ちゃんが既に入っていました。
そのまた別室に、マリは横たわっていました。
まだ、痛み止めが切れていない状態・・
院長先生の説明も上の空で、弱々しい息をしたマリがそこにいました。
手術は成功と言っても、マリのこの痛みは拭うことはできません。
朦朧とした意識の中で、マリはまた恐怖と痛みとの闘いをしていました。

声を掛けようにも、私自身の声が消え入りそうで、涙が直ぐにでもこぼれ落ちそうになる。
「マリ、エライね! よく頑張ったね・・」
小さな声で繰り返しました。
マリは、薬が効いているので反応しません。
でも、片目が見開いたまま・・

怖いのね・・
何をされるか分らないから、怖いのね。
大丈夫だから、目を瞑って・・ お願い。
優しく目に手を当てて閉じようとさせるけど、また開こうとしている。
こんな状態の時でさえ、マリは野良の強さを体に覚えている。

思っていた以上に、マリの足は断脚されていました。
「神経はありました・・」
そう、院長先生は仰っていました。
「2?3日後の様子を見て直ぐに退院できますよ」と言われたのに、私は目の前の小さなマリを見て喜べないでいました。

だって、今朝のマリはあんなに元気だったから・・
私の膝の上から落ちそうな勢いで、はしゃいでいた・・
マリが、マリが・・

良くなるための第一歩。
そうなんだよね..、そう今朝まで思えていたのに、今はマリの苦痛を思って涙が出てくる。

マリ・・
あの姿が目に焼き付いて、心が壊れそう・・

明日、会いに行く。
マリの大好きなご飯を持って・・!!