先日、遅ればせながら、宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を観てきました。

夏休みを終えたので、観客も少なめと思っていたのですが、いえいえ、予想に反して満席でした。

周囲はほとんど大人で、子供が最後まで静かに見るのって、大変なことだと思います。

私は途中から腰が痛くなったり、、劇場も狭かったせいか息苦しくて、映画に集中していない自分にすぐに気が付きました。

うーん、私の集中力、どこへ行ったの~(笑

「風立ちぬ」は、戦争中の話と言っても、戦争色が薄いので、戦争の悲惨さはほとんど感じられません。

ただゼロ戦という戦闘機(飛行機)は、生まれるんですけどね。

飛行機に魅せられた、天才たちのモノづくりの原点が魅力的に描かれています。

アニメもモノ作りですから、生み出すための苦労の時間がたくさんあって、そしてそれが開花した時の喜びを知っているからこそ、主人公の気持ちが分かるし、この作品の完成になるのでしょうね。

だとすると、もしかしたら、宮崎監督は自分のことを重ねて描いたのかしら?


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そして宮崎監督お得意?の主人公の夢の中というか、空想の世界は、今回も健在で作品の大半を占めていました。

夢の世界は何でもありなので、私からするとそれはモノづくりからの逃げ?のようにも感じます。

まぁ、それは言いたいことと物語を進めやすくするために必要なんだろうけれど。

人も感情も、美しいものばかりで構成されていて、戦争やヒロインの病死など、止められない運命は存在しますが、それらも静かに、そして美しく時を刻みます。

なかなか美しいものの反対側を描かないと、その美しさは妙に作り物っぽくて、私は余り感動はしなかったかなぁ~

あと、耳障りに感じたのがさまざまな効果音。

飛行機のプロペラが回りだす音、人間的で異様に気持ち悪かった。

地震の地響きの音も、映像は迫力があって素晴らしいのだけれど、その音が人間の声だから自然の脅威を感じるどころか、ただ気持ち悪いだけ。

人間が自然を真似るだなんて、ちょっと恐れ多いことですよね。

あと声優さんについても、今回も違和感を感じました。

最後の方のシーンで、飛行機に町中の人が大勢乗ってわんさかいるんだけれど(これも主人公の夢の中)、これも見飽きたかな~(笑

この映画を観終わって、帰りの車の中でふと思ったのですが、それまで全く考えてもしていなかったのに、手塚治虫さんのことが頭の中に浮かびました。

そして、あの人は、限界を知らない本物の天才なのだとつくづく思いました。

「風立ちぬ」、はい、キレイな映画でしたよ~


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