立候補したのは、現職の橋本昌氏(71)と、自民・公明両党が推薦する新人の大井川和彦氏(53)、共産党が推薦する新人の鶴田真子美氏(52)の3人です。
現職知事の橋本さんは、最多選の6期目を務め24年になります。
それでも十分長過ぎるだろうと思っているのに、日本の現職都道府県知事としては最多となる7期目を目指すというのだから、困りもの。
橋本さんの長い県政で確固たる基盤は出来上がっていると思うので、これからはそれに足りなかったものを補える人に知事を任せたいです。
純粋に県民と茨城県のことを考えてくれるなら、もう辞めて!と以前から思っていました。
だから、絶対この人に票を入れることはありません。
まさか、2020年の東京五輪で茨城県鹿嶋市の「カシマスタジアム」がサッカー会場に決定したけれども、それに出たいのかぁーと思ってしまいます(笑
それに、この24年間、茨城県は全国的に犬猫殺処分数がワーストクラスです。
どんな言葉も、誰の意見も、決して届きませんでした。
忘れもしない、2014年7月1日、動物愛護の活動家としての側面をもつ女優の「杉本彩さん」が茨城県知事に直接陳情のために県庁を訪れました。
杉本彩さんのブログを読むと、申し訳ない気持ちと、橋本さんに落胆したのを覚えています。 → ☆
可笑しいのが、今回の選挙であの橋本さんが犬猫の殺処分をゼロとか言い出しました。
これは、鶴田まこみさんが強く訴えている「いのちが大切」の中で小さな弱い命まで守る、犬猫殺処分ゼロを成し遂げるを意識してのことです。
因みに、大井川さんも犬猫殺処分ゼロを掲げています。
ですがこの二人、微塵も実績がありません。
鶴田まこみさんだけは、違いました。
2年前の2015年、茨城県常総市における「野犬問題」で、同じ県民として何かできないものかと考えていました。
「常総市の野犬問題」を知ったのが、ブログ「犬猫救済の輪」の活動日記からでした。 → ☆
ですが、現状の酷さ、事の深刻さに私は怖気づいてしまいました。
小さな協力でしたが、情報の拡散さえ諦めてしまったんです。
そのことがずっと、心に濃い影を落としていたのですが、つい先日の鶴田まこみさんの言葉で救われました。
余りに悲しくて怖かった常総市の野犬問題、その後の経過さえも追えなかったのに、行政を動かして解決していたんです。
実は私、随時ボランティア募集中だった鶴田まこみさんの水戸事務所で少しだけお手伝いをしています(笑
今回の知事選で一番はじめに手にした鶴田まこみさんのチラシに、保護猫を35匹飼っていますと書かれていたことが切っ掛けでした。
政策や公約とか載せたいことは沢山あるでしょうに、そのチラシに保護ネコ35匹と暮らすなんてことを書く人に興味を持ちました♪
原発を止めるなど、前面にはっきりと具体的な政策を掲げる姿勢も評価できましたが、私が票を入れるこの人はどんな人だろうと関心が沸いて、ボランティアに通い始めました。
そして、先日の12日(土)に鶴田まこみさんが水戸入りをしたのですが、その日の夕方に水戸事務所でNHK水戸放送局の取材がありました。
NHKが主要としていたのは、「東海第2原発の再稼働は許しません」だったので、それらに関わる人が集まっていましたが、鶴田まこみさんの熱い訴えはそれだけじゃありません。
念頭に原発ストップが強くあるのは、福島原発事故後に現地入りをして現地の声と空気を吸っているからだと思いました。
その現地の声の中には、動物たちの鳴き声にならない声がありました。
そして常総市の野犬問題は、今日のインタビューの中で語られたものでした。
きっと、テレビ的には放送されない部分でしょうが、私の心に深く刻まれました。
動物の話となると、涙が止まりません。
鶴田まこみさんの言う「17年間の市民活動の中で、草の根で地をはうようにして人間や動物のために活動し、冷たい県政を目で見て、肌で感じてきた。」という全ての言葉を理解できた瞬間でした。
「本物」だと思いました。
到底できないことを、この人は遣って退けていました。
どんなに強い信念があっても、人は終着点までの計算をしてしまいます。
だから前に進めなくなるものなのに、鶴田まこみさんは恐れることなく守り抜きました。
屈することだけが恐れることなのに、何も始めないで諦めてしまった私とは雲泥の差です。
素敵な笑顔の鶴田まこみさんは、その容姿から想像できないくらいとても強い信念をお持ちの方でした。
最後までやり遂げることができる人です。
そういうのも見てしまうと、橋本さんとか、大井川さんとか、影が薄くなってしまいました。
行動力の基礎となる部分が違いすぎますから。
「いのち」ですからね、命への責任の実績が無いお二人とは比べようがありません。
特に橋本さんは、私から見たら信用なりません。
24年もの間、何も手を付けなかった原発問題や殺処分ゼロのことを、今になって付け加えてくるなんて虫が良すぎます。
私の関心処は、もちろん犬猫の殺処分をなくすこと。
小さな命まで本当に守ることができるのか、個人や各愛護団体は行動力や柔軟性はあるものの、限界のある大きな問題ですから、真摯に手を取り合える行政の力が必要です。
実現のための高いハードルには両者の協働がとても重要ですし、行政が加われば市町村による取り組みの格差を積極的かつ継続的に管理することが可能になります。
小さな命を大事にする社会は、人にとっても生きやすいはずです。
そんな時代が来たのかもしれません。
そして、原発の問題。
東海第2原発の再稼働問題は、関心度の高い争点の一つになっていますが、日本のエネルギー事情を考えると原発に代わる代替エネルギーが現時点であるのかどうか、あれば問題はないと思います。
ただ、低いエネルギー事情の現状を考えると、原発ゼロは可能かどうか。
廃炉の主張は通せるものなのか、現時点では疑問があります。
ですが、今は無理でもその準備はできるのではないでしょうか。
原発のはじまりが茨城県なら、原発から代替エネルギーを実現する準備を茨城県で試行するのも良いのではないかと思うようになりました。
確かに、福島の原子力発電所の事故を受けて、国内外で原発反対の動きが強くなっています。
そこには、感情的な議論も感じられるので私的には触れたくなかったのですが、将来のエネルギー事情を吟味すれば原発より環境や社会に優しいエネルギーを探る必要が遅かれ早かれ出てきます。
鶴田まこみさんの主張する省エネ・再生可能エネルギーは、現状のエネルギー量からみると火力発電に電力供給の多くを依存することになります。
ですが、その化石燃料に対し、エネルギー資源の問題や環境に悪影響を及ぼさない点を解消できるエネルギーです。
原子力発電は、ウランが核分裂をしたときに生じる熱エネルギーを利用し、水を蒸発させることによりタービンを回し発電する仕組みになります。
火力発電は、燃料が違うだけで、その仕組みは原子力発電とほとんど変わりません。
再生可能エネルギーは、太陽光、水力、風力、地熱などから発電、燃料等に変換します。
原発ゼロの要求は、原発の生む高レベル放射能物質が、人体や環境に恐ろしい影響を及ぼすためです。
高レベル放射能物資の放射能が、人体に影響を及ぼさなくなるまでに必要な時間は約十万年と言われています。
感情論で原発ゼロを叫ぶのではなく、解決困難な問題を抱える以上は、原子力発電であろうと、再生可能エネルギーであろうと、この課題に向き合わなければなりません。
そういったチャレンジ精神を可能にできる人こそが、未来の知事に相応しいのです。
大井川さんであろうと、鶴田さんであろうと、構わない。
あ、旧人には無理です。
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