2018年12月

追いつけない

※途中に辛い写真が出てきますので、ご自身の判断で読み進めてください。

今日の暖かさは、冬と思えないほどでしたね~♪

家の中は、蓄熱暖房の放熱で暑いくらいでしたけど・・・(笑

それと、ビビのお口の乾燥を少しでも防げるように、リビングに加湿器3台がフル回転。

なので、家の中にいるとちょっと蒸し暑いくらいでした。

洗濯物は、ポカポカ陽気で気持ち良いほど乾いてくれる。

家事に限らず、色いろとやりたいことが増えちゃいます(笑





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今日は私の仕事がお休みで、一日中ビビのことを見ていました。

というのも、昨日はウンチをしていないので、今日あたりするんじゃないかと・・・

先日、私たちが外出中にトイレをしていて、ビビの両手はウンチまみれになっていました(泣

排泄が終わった後に、一生懸命にホリホリをしたのでしょうね、顔まで真っ黒で焦りました。

手で擦って顔まで汚れてしまったのかと、本気で焦ったのですが、顔は癌の進行なのか、放射線治療の影響なのか、日に日に黒くなっていたんです。

進行の速さは十分に分かっていたはずなのに、ビビの顔が思い出せないほどの変わりようで、ふと気づくと自然と涙が出ています。

できるだけ清潔にしてあげたいのですが、顔は特に触らせてくれないので、洗うことができません。

お湯に浸したガーゼを当てたり、色いろと試しているのですが嫌がります。

今も治療が続いているので、家の中では極力嫌がることは控えいます。

自由にさせてあげたい気持ちがあるので、悩みどころです。






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11月28日(水)の日本小動物がんセンターへ行く前に、ずっと考えていたことがありました。

ビビは、多頭飼育崩壊の出身です。

我が家に迎える前に、ビビを一時預かりされていた方がいます。

ビビのことをお知らせしなければと、思っていました。

同時に、ビビを守れなかった責任を私は感じていたのでしょうね、一時預かりさんのことを頭に思い描いたら、涙が止まらなくなっていました。

早いもので、ビビを家族に迎えて11年が過ぎました。





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何度も、何度も、メールのやり取りをして。

時間が11年前に戻ったみたいで、ビビの話題は尽きませんでした。

そして、後ろばかりを振り返って泣いていた私に、「ビビは前しか向いていませんよ!」と言ってくれたんです。

その時に、そうだった、そのことが一番大事なことだったと、やっと気づくことができました。

もう、そこからは泣かないと決めました。

私もビビと同じように、今と前しか見ないと、気持ちが振り切れました。

でもね、そう言ってもやっぱり泣いてしまうことがたくさんありましたけどね。




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毎日なんです。 ↑

毎日、刻々とビビの病状は変わっていきます。

癌は、止まってくれない。

だから、私は追いつかなくて。

どうやっても追いつけないから、ビビに笑顔であいさつの前に泣いてしまうことがある。

朝起きると、怖い。

そんな気持ちがあるから、息を止めるようにリビングに向かう日が増えていきました。




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12月11日(火)、朝起きてビビのことを探していたらトイレの中で寝ていました。

いつから居たのだろう、ずっとそこに居たのかな(涙

そうやってビビの顔を見たら、顎の付近全体が窪んでいるように見えました。

右目は開いているけれど、青い瞳が黒い瞳になっている(涙


12月12日(水)に、日大動物病院で放射線治療の後は車の中で神経症状らしい行動が出て大変だったけれど、帰宅後は相当お腹が空いていたからカリカリを一生懸命に食べていた。

すぐに用意した胃ろうの食事を終えたら、深い眠りにつきました。

様子を見ていると、放射線治療は相当疲れるのだと思う。


12月13日(木)、口が開いたままになる。

これ以降から、自力でカリカリを食べることが無くなりました(涙




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12月15日(土)、口は開いたまま、舌は出ている。

口が閉まらないので、ヨダレは常に出ている状態です。

拭おうとすると、とても嫌がります。

顎の付近を触られると、痛みがあるのかもしれません。

口からも食べたいだろうと思い、AD缶と退院サポートを擦りつぶしてお湯で溶いたものを口の前に持って行くと、鼻先をつけて舌で舐めようとする。

でも、鼻周辺の感覚が無いらしく、ご飯に鼻をつけてしまう。

鼻から口の周りが汚れてしまって、これでは誤飲や窒息しかねないと思い、口からのご飯をやめることにしました。

胃ろうチューブがあるから食事はできる。

でも、口から食べさせてあげられないことに、心が痛みました。




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12月16日(日)、口呼吸が苦しそうな時がある。

酸素室のレンタルを考えました。

市内にあるテレコムに電話をすると、いつでも対応できると言われました。

うちの旦那さんが、日本小動物医療センターに胃ろうのことなどで質問があって、酸素室のことをついでに聞いてくれたようです。

ビビは肺の病気ではないので、酸素室はあまり意味がないと言われました。

それから、ゆっくりと右回りをするようになりました。

歩くと、左に曲がることより、右へ曲がることを繰り返します。

夕方から、首を振ったときによろけてしまうようになりました。

今まで力強く歩いていたので、かなりショックでした。





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それでもね、偉いでしょ! ↑

ちゃんとトイレまで行くんですよ~

でも、場所を思い出せないこともあってかなり遠回りをすることが増えています。

そういう時は、私が抱っこをして連れて行ってしまう。

行きたい場所を、近くにまとめた方が良いのかな・・・



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先週は足取りがしっかりしていたのに、この頃はヨロヨロと歩き回ります。

トイレでオシッコをした後は、疲れてしまうみたいでトイレの前で横になってしまう。

明日は、また藤沢へ行きます。

3回目の放射線治療です。

体調が落ちてきているのが分かるので、正直迷いました。

日大動物病院へ電話をすると、中山先生(院長先生)から折り返しがあって話をすることができました。

麻酔の影響が考えられます、そう言いました。

先生の中では、緩和治療ではなくて、治療そのものになっています。

扁平上皮癌に効果がある新薬が、日大動物病院にはあるのです。

まだ治験薬ということでしたが、昨年の8月から効果を実感されている様子でした。

その話を聞いたときは、私も旦那さんも元気がでました。

明るい未来を期待したんです。

先生は、治療ではなく体調が落ちてしまっては意味が無いので、今回は休んでも構いませんと言いました。

日本小動物がんセンターの担当医は、緩和目的の放射線ではなく、放射線治療であっても痛みの軽減にのなると話していました。

どうなんだろう・・・

痛みは見えないので、どうしてあげたらよいか悩みます。








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可愛い胃ろうの洋服

ビビの胃ろう用の洋服が届きました。

日本小動物医療センターで胃ろうの造設術をして、入院している間に採寸をしてくれます。

胃ろうの洋服を作ってくれる「みかんとリンゴのお店」のホームページで、生地の番号を確認してから獣医に伝えて注文までしてくれます。

病気やケガなどの状態に応じてのオーダーメイドです。




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そう言えば、獣医から綿生地を選ぶと良いですよ、とアドバイスを受けました。

ビビは雄なのですが、病院ではピンク色を着ていることが多かったですね(笑

ビビは水色も似合うので、ピンク色と2着の注文を考えていました。

が、残念ながら水色系の綿生地は売り切れ。

注文から1週間ほどで、自宅に郵送で届けられます。




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ビビのこと、癌のこと、この二つのことを考えるだけで精いっぱいだから、余裕なんてまったく無くて、胃ろうの洋服のサポートがあって助かりました。

今のビビは、自宅で胃ろうの食事が既に始まっています。

今だから思えるのですが、この洋服を見るたびに救われています。

「日本小動物医療センター」と、「みかんとリンゴのお店」に、心から感謝です。




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グレーの生地は、2枚合せになっているので肌の弱いコ向けです。

生地の色や種類はたくさんあるのですが、色よりもストレスの無い生地の柔らかいものを選びました。

ピンク色の生地は、肌触りのよさと厚手の生地を選びました。

秋冬用です。

とても可愛いのですが、ピンク色の洋服を見た瞬間、ビビに似合うか少し考えました。

のんきなものです(笑)、でもそんなことを考えるなんて、本当に久しぶりでした。

ふふ、でもね、ちゃんと似合っています(笑





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まずは、ミーちゃんに試着してもらってどんな様子か確認しました。 ごめんね、ミーちゃん(笑

残念ながら、ミーちゃんにはサイズがきついようです。

胃ろうチューブでの食事を想定したり、洋服の着せ方や、脱がせ方がなんとなくですが、目視確認ができた気がします。

何しろ洋服がパンパンなので、確認は目視がせいぜいかと。



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ですが、なんと言っても、ミーちゃんの温もりを感じて欲しいこともあるので、暫く着ていただきました♪

うーん、ミーちゃんはグレーが似合うわね(笑




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気に入ったのかな、違和感なく寝ています。



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背中の上のホックは外れていますが、着用に負担が無い作りになっていて気持ち良さそうにしています。

洋服が伸びる心配もしましたが、実際ビビに着せたらちょっと小さめでした。

ピッタリサイズと言うのか、ビビは毛の長さがあるので窮屈な感じです。

さらに欲を言えば、背中側のマジックテープがもう少し柔らかい素材だとサイコー。

旦那さんの提案で、たくさん洗濯してヨレヨレにするしかないのかなと(笑




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もちろん、ピンクも着ていただいています。 ↑

きついのなんか、ヘッチャラです(笑

厚めの綿生地が、暖かいのかな。 いい感じです♪




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そして、ビビ。↑

お気に入りの段ボールベッドの中で爆睡中です。



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胃ろうのチュウーブは、ポケットに収納できているので、事故抜去が防げるので安心です。

傷口の確認は常にできませんが、ビビは1日に1~2回のガーゼ交換が欠かせません。

病院で使用されていた抗生物質が効いていなかったので、傷の治りが遅いんです。

ネモコがお世話になっている動物病院で聞いたら、1週間くらいの間隔でガーゼ交換と言ってました。

ネモちゃんの主治医は、外科手術が上手のようなんです。






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久しぶりのツーショットです。 ↑

これは、歩き疲れたビビが蓄熱暖房機の前で横になって、すぐにミーちゃんが駆け寄って来たんですよ。

いつもだったらビビに付きまとわれるミーちゃんが迷惑そうにするのに、逆に自分の方から近づいていきました。

ミーちゃんなりに、あの頃を懐かしんでいるのかな。

ビビも忘れていないと思うよ、今はちょっと余裕が無いだけなんだから。




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今週の水曜日に、日大動物病院へ放射線治療に行ってきました。

藤沢・・・、遠いです。

当然ながら渋滞もあるので、朝から一日がかりとなります(汗

旦那さんも連日の運転手でお疲れでしょけど、ビビも、私も、頑張っていますからね~

治療を終えて帰って来るなり、爆睡です。

何をしても目を覚まさないほど、疲れたようでした。

今回は、麻酔の時間も短いので前回のような症状は見られないと思うのですが、ちょっと心配でした。





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ネモちゃんとイイ感じで爆睡しています。




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ネモちゃんが驚くほど、寝ている。

休める居場所があって、ヨカッタ♪








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お帰り、ビビ

ビビ、帰ってきましたよ~♪

12月8日(土)の、朝一番でお迎えでした。

今は帰りたかったお家で、のんびりというわけではありませんが、寝て過ごしています。

日本小動物医療センターに入院したのが、11月28日(水)。

胃ろうの傷の治りがよくなかったので、10日間の入院となりました。

腫瘍科で徹底的な検査をして、分かっていたのですが扁平上皮癌の確定診断が出ました。

さらに判明したのが、すでに外科手術ができない状態であること、骨が虫食い状の破壊まで進んでいたこと。

これから、緩和治療をビビと一緒に頑張っていきます。

頑張るというのは、緩和治療も楽ではないからです。






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やっと、ビビのお家に帰って来たんだよ~

ビビに私の声は届いていない。

耳は聞こえているのだけれど、逃げるのに必死なのだと思う。

今度は何、何をされるの?

ここは、どこ?

ビビの頭の中は、恐怖でいっぱいだと思う。

だから、安全な場所を求めて、とにかく歩くしかないように見えた。




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歩く、

歩く、

歩く。



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帰りの車の中も同じ状態で、ずっと落ち着かずに後部座席で私の隣を歩き回っていたビビ。

撫でさせる隙を見せないほど、動き回る。

ドアにぶつからないように、席から落ちないように、ビビに声を掛けながらなだめて居たら腰が痛くなった。

放射線治療の後も、こんな感じに動き回っていたので、腰痛が悪化したみたい。

でもね、あのときはビビの意志ではなくて、神経症状が出たのだと獣医から説明を受けました。

その説明は日大動物病院ではなく、日本小動物医療センターの担当医から後日聞くことができた。

ビビの担当医は腫瘍科の獣医さんだけど、放射線科の獣医に聞いてくれたようだ。

初めて聞いた神経症状という言葉に、私は息をのんだのを覚えている。

恐ろしかった。




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実は、ビビがトイレを我慢しているだろうと思って、家で使っていた猫トイレを車に持ち込んでいました。

退院後、車に乗せて落ち着かない様子のビビを見たときに、トランクルームにあるトイレの周りを歩かせてみたんです。

そうしたら、トイレを確認するかのように入ったり出たりを繰り返して、オシッコをしてくれました。

ものすごく嬉しかった(笑

トイレをしたら少しは落ち着くのだろうと思っていたけれど、それは甘かった。

ビビの不安は、病院から離れても、私たちの声を聴いても、撫でてみても、そしてトイレをしても、そんなことぐらいでは解消できるものではなかった。

強い不安と、傷ついた身体。

そうだよね・・・

でも、お家に帰れる!!!




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だけど、お家に帰っても歩くことは止まなかったんです。

失明をしてから、家の中をぶつかりながら歩いていたビビ。

家の配置を覚えたのかな、少しずつ上手に行きたい場所へたどり着いているのが分かりました。

なのに、10日間も入院してまた初めから覚え直しになっている。

しかも、傷ついたビビに余裕なんて全く無くて、いつもの場所で抱きかかえて留まらせても、歩き回ることを止めませんでした。

みなさんに心配いただいたとおり、私の体調不良と風邪の症状はピークを迎えていました。

でもね、ビビが歩き止まるまで目が離せない。






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ようやくです。

その時が来たのは、我が家に着いてから2時間以上経っていました。

相当歩いたので疲れてきたのでしょうね。

歩幅が小さくなって、足先が震えるように小刻みに歩くようになる。

もう限界でしょ・・・


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やっと落ち着いて横になった場所は、空気清浄機の前で、2階の階段下。

ビビが2階へ上がらないように、バリケードを作ってあります。

こんなところに、ビビは座り込んだことだってないのに。

いつものお気に入りの居場所は、何度も歩いて通りましたがスルーでした。

猫ベッドのクッションも、ふかふかマットの感覚も覚えていない様子。

長かったね、10日間の入院・・・

その毎日はビビにとって、優しい場所ではなくて、怖いことの連続だったんだろうね。

そんなことも分かっていたから、一日でも早く家に連れて帰りたかった。

だけど、ビビが入院する前は私も緊張の毎日だったけど、少しだけ希望を持つことができたり、癌に勝とうねって何度も話し掛けていた。

癌と闘う場所が見つかったと、思っていたからね。





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胃ろうをしているけど、カリカリも食べる。

見えないけれど、やっとたどり着いた場所にカリカリのニオイを嗅ぎ取ったんだね。

でも、それはミーちゃんのご飯だったよ(笑

ミーちゃんの便秘予防に、ロイカナのカリカリは長く愛用しています。

ビビは、とうの昔に食べ飽きていたのにね。

食べやすい大きさだからかな。必死に食べてる。

食べてるけれど、口からこぼれ落ちて、繰り返しながら食べようとしています。

自分のご飯を取られちゃうと思って、ミーちゃんは駆け寄りました。



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慌ててミーちゃんを制止しなければと思って名前を呼ぼうとしたら、ミーちゃんは近くでそっと見つめているだけでした。

急いで行ったはずだったのに、ちゃんと分かっているんだね。

ありがとうね。



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落ち着いたのも束の間で、また家中を歩き回って落ち着いた場所で奇跡のスリーショット♪

一番奥にいるのがビビ。

久しぶりに登場のネモちゃんもいます。

ネモちゃんの口内炎歴は長いですが、最近は培養検査で効果のある抗生物質を特定して使っています。

お陰でだいぶ炎症が抑えられて、一時はきれいなお顔に戻ったこともありました。

でも、その薬はネモちゃんにキツかったみたいで、下痢と吐くことを繰り返すようになってしまいました。

残念ながら、使用中止。





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ネモちゃん、今も頑張っていますよ~。

ただね、今日はちょっと大変なことがありました。

顔中が痒くて、エリザベスカラーを外して掻き毟ってしまったんです。

両目が開かないほど掻き毟って真っ赤に・・・

tobutori母さんは、ボロボロですよ~



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またまた歩き回って、同じ場所に辿り着いたビビ。

安住の場所と思っていたら、背後に気配を感じたのかな(笑

はい、しっかりと主がいますよ~

ネモちゃんは、ミーちゃんの侵入は許さないのに、今のビビは許してくれたみたいです。

大人しくしています。




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それから、段ボールに自分から入ったビビ。

動き回るビビを、この中で胃ろうの食事を取らせようと考えたのですが、まさかこの中で眠りにつくとは。

ぐっすりと、深く眠りに入りました。

箱の中なら安心なのでしょうか。

普段なら、段ボールになんて興味も示さないのに。



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私たちの傍ではなく、段ボールの中でひっそり寝ている姿を見ると切なくなります。

そう言えば、癌センターの担当獣医がビビちゃんはカゴの中にいつもいます。

そう言っていたのを思い出しました。

ビビにとっての、逃げ場所だったんですね。



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ゆっくりと、お眠りください。

この後で私たちは、胃ろうの大変さを思い知ることになりました。




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幸運と、幸運と、幸運と!

ビビの扁平上皮癌は、とても進行性の強いものです。

ずっと見ていた私は、知っていました。

一番怖いと思っていたので、どの獣医に対しても強く声に出して言ってました。

でも、どの獣医も進行の速さにスルーです。

余りの速さに耐えきれないから、私は1日単位でも遅いと思っているのに、一日でも二日後でも変わりませんからと、がんセンターの担当医にも言われてしまう。

地元で治療していた時に別の獣医から、一週間や二週間でも同じでしょうから、と言われショックを受けたこともありました。

ここにきて、高カルシウム血症の気配が出てきました。

急速に・・・

慌てた担当医が、1週間前の血液検査では数値がやや高めだった程度でしたが、ここまで急に悪化するとは・・・

そんな言葉を昨日電話で耳にしました。

やっと気づいてくれたのかと・・・、何度も言ったのに・・・、そう思いました。

何度もそう言いかけたのに、担当医は早口で自分の言葉を並べてくるから意見が言えない。

獣医の説明を聞きながら考えてしまう、素人の気づきなど医療現場には無意味なことなのかと。

昨日電話をしたら、朝からビビがぐったりしていると聞いて、あまりの辛さに体の力が抜けて床に伏せてしまった。

吐き気がずっと止まらない。

だって、昨日の夜までビビを触っていたのだから。

病室で点滴をしながら寝る姿も確認して、そして夜中に旦那さんと所沢から帰ってきたのだもの。

力が出ないし、息ができない。

なんとか立ち上がると、キッチンの中をしばらく歩き回っていました。



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 所沢から藤沢までの車中で、私の膝の上で爆睡のビビ♪)



11月28日(水)、日本小動物がんセンターへ入院した翌日に、CT検査と胃ろうチューブの設置を行いました。

前回のブログに書きましたが、CT画像診断の結果、小林先生がプランをたててくれた根治治療ができなくなりました。

外科手術が不可能と分かったことで、ホームドクターの元で緩和治療に入ります。

ですが、9月から数種類の抗生物質で治療を繰り返していたので、ビビの体は多くの抗生物質に抗体菌ができてしまいました。

そのために、胃ろうチューブの傷跡から分泌液が止まらない状態だったんです。

細菌検査で1週間後にその結果が出たので(遅い!)、効果のある抗生物質を退院予定の朝から使うことができるようになりました。

そのためお迎えで行った12月2日(水)には、胃ろう傷の説明を受けて退院を諦めることになりました。

私はどうしても連れて帰りたかったのですが・・・

感染症は、無視できません。

もう少し、もうちょっとで、お家に帰れるからね。 ツライ・・・




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 (藤沢までの車中は、ずっとゴロゴロ言いながら眠っているビビ♪)



ビビのCT画像診断の所見、全文を載せます。

これで、扁平上皮癌の怖さを知ることができます。

病気が治る、治らないの話ではなくて、同じような病気と闘うときに何かの参考になればと思います。



2018年11月29日

CT検査

 左目瞼は、7mmと肥厚し不均一に造影増強効果を認める。この病変は浸潤性に境界不明瞭に体表皮膚および皮下に広がる。尾側方向へは耳介起始部、頭側方向へは犬歯レベルの鼻梁部を反対側の右側まで、右方向へは鼻梁をこえて右第3目瞼内に浸潤、腹側方向へ亢進を置換するように認められる。左眼球にも浸潤し眼球癆が認められる。
 骨に沿っても浸潤が認められ、頬骨、側頭骨、前頭骨、上顎骨にそって虫食い状の骨破壊を認める。
 左下顎リンパ節5mmと腫大している。
 気管支壁はびまん性に肥厚し、少量の粘液栓が細気管支に認められる。
 腹部臓器に特記すべき異常所見は認められない。


コメント
 左目瞼を中心に認められる皮膚の粗造な肥厚性病変(扁平上皮癌)
 浸潤性が極めて強く反対側の右第3目瞼、正中を越えた鼻梁部、左側口唇、吻側は犬歯レベルまで正中を越えて、尾側は耳介起始部まで認められます。接する骨を浸潤性に破壊しています。境界は不明瞭で外科手術不可能です。
 左外側下顎リンパ節に転移性病変の形成を認めます。





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こんなに可愛いのに・・・

こんな恐ろしい病気に、かかっているなんて、信じられません。

間違いだったと、癌ではなかったと、誰かに言って欲しい。

病気の正体を知って、これほど怖いと感じたことは今まで無かったと思います。

どうしてこんなに恐ろしい病気があるのでしょうか。







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骨まで達しているということは、相当な痛みがあったということでしょう。

痛みを和らげる緩和放射線治療がありますが、今入院している癌センターで年内は無理と言われました。

そこで勧められたのが、三重県にある南動物病院でした。

三重県・・・

そこならすぐに緩和放射線治療をしてもらえます、と獣医は簡単に言います。

既にビビに関するデータは送られていて、緩和放射線治療で受け入れてくれると説明がありました。

三重県まで、ビビを?

家に帰る途中も、旦那さんとずっと緩和放射線治療について話し合っていました。

何度も話しました。

12月4日(火)は、私の仕事が休みでした。

いろいろな幸運が重なって、日大動物病院で緩和放射線治療をしてもらえることになりました。↑

予約が取れたのが、翌日の12月5日(水)。

ビビの退院の日でした。

所沢にある日本小動物医療センターから、藤沢にある日本大学動物病院まで、車で駆け抜けました。

その車中で、久しぶりに家族の元でゆっくり眠れたのでしょうね、ビビの幸せそうな寝姿が印象的でした。






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放射線治療が終わって、日大動物病院を出たのが22時15分頃。

胃ろうの傷が治りきっていなかったことと、放射線治療後の点滴を行うために所沢まで戻れたのが24時近くでした。

夜間診療の予約はしていたので、そのままビビの引継ぎをしている獣医に状態を説明して、私たちはビビの寝顔を確認して茨城へ。

私の喉風邪は治らないまま悪化して、翌日は仕事を休んで寝込んでしまいました。

藤沢から所沢までの1時間15分は、車中でビビに神経症状が出てしまいました。

クルクルと動き回って、私の声など届いていない感じでした。

私は神経症状のことを知らなかったので、ビビを落ち着かせるために必死でした。

所沢に着く30分前頃になって、やっと眠りについてくれビビ。

このまま連れて帰りたい気持ちになりました。

でもね、たくさんの人に支えられて、お力添えをいただいて、緩和放射線治療までたどり着くことができました。

年内にあと3回、藤沢まで通います。







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日本小動物医療センター

とうとう、ここから治療が始まる。

怖い気持ちでいっぱいだったけれど、病名が判明したことで治療に進めるのだから。

でも、やはり不安と期待があるのかな、吐き気が止まらない。




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「日本小動物医療センター」は二次診療施設になるので、私たちがいきなり予約ができる動物病院ではありません。

掛かり付けの動物病院(ホームドクター)の、診察依頼書が必要になります。

ビビは、進行の速い悪性腫瘍と診断されたので、一日でも早く予約を入れたかったのですが、最短の初診日が2週間以上先でした。

最短というなら日程調整はするまでもなく、その日でお願いしました。

でも、やはり遅すぎる。

焦る気持ちでおかしくなりそうで、どうにかお願いできないか旦那さんに電話をしてもらいました。

仮予約の状態で保留している飼い主さんも多く、キャンセル待ちで予約を変更できるのが1回だけ。

そこに望みを託すしかありませんでした。




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ビビの左瞼に、引っかき傷の症状が現れたのが9月。

様子を見ていたけれど、腫れの具合は大きくなるばかりでした。

なので、9月に掛かり付けの動物病院で治療を始めました。

そこでの細胞診では原因が分からず、通院をしながらあっという間に1カ月が経ちました。

それから3軒目の動物病院の細胞診で、「扁平上皮癌」の診断が出ました。

11月18日になっていました。

日本小動物がんセンターの紹介状に辿り着くまで、本当に道のりは長かったです。

そして、幸運が訪れて、連絡のあった初診日が1週間も早まりました。

それでも、予約してから1週間を待つのも本音は辛かったんです。

でもね、とうとうやってきたよ、11月28日(水)、午前9時15分。

診察室の前で、外の景色を見るビビ。 ↑

検査が入るかもしれないので、前日の夜から食事は抜いています。

所沢まで遠かったけれど、まだ体力のあるビビは頑張ってくれました。

でも、私の気持ちは落ち着かないまま。







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後姿は普段のビビだったけれど、正面を見ると左目が痛々しいですよね。

常に分泌液は出ていたけれど、化膿した状態で目の全体が膿に覆われたのは昨日から。

完全予約制なのですが、呼ばれるまで結構な時間がありました。

ビビよりも、ドキドキの私。

今日の診察日を待っていたはずなのに、どんなことを言われるのか、落ち着かない。

検査があるかもしれないと、そう言われても、ビビの負担を考えると不安でたまらない。

ビビは今、どんな気持ちでいるのだろう。



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ビビも呼ばれるのを待っているのかな?

診察室のドアの方向を見つめてる。

このときは、このままビビを入院させるだなんて想像もしていなかった。




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分かっていたのなら、ご飯をもう少し多めに食べてもらうんだったな。

長旅でお疲れのビビを、歩かせてあげたいなぁ。

日本小動物医療センターの入り口を入ると、正面受付の右手の奥に猫の診察室が4部屋ほどあります。

左側の奥へ進むと、ワンちゃんの診察室は8部屋。

私たちもそうでしたが、面会のときはこの診察室で会わせてもらえます。

飼い主さんが入院室に行くことはできないのかな、診察室が面会室を兼ねていました。



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猫の待合室で待っている中、ビビをお膝に抱っこ。

少し緊張がほぐれたかな。

暫くしてから名前を呼ばれて診察室に入ると、女性の獣医が担当でした。

とにかく説明が速い。



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前日の夜中に作り上げてきた病気の経過と、病状の進行が分かるように写真をまとめてきたのだけれど、質問されることの多くが重複していたので、あまり目を通していないのが残念に思えました。

しかも、受付時に問診票のようなものを書いて提出したのに、それに書いたことと同じことを聞かれるので、さらにハテナ?と思ってしまった。

名前を呼ばれるまでの待ち時間に資料を読んでいたものと思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。

お忙しいのでしょうけれど、こちらも必死だから手を抜いて欲しくないのです。



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少しでも何かの役に立つことがあるのならと、分かっていることのすべてを伝え漏らすことの無いように、寝不足を承知で作ってきました。

診断が付かずに、緊張の連続だった毎日が今日で終わると信じてここへ来ています。

悪性の腫瘍と分かって、ここまで来る飼い主さんは、これまでたくさん傷付いてこの場に来ていることを分かって欲しい。

疲れたなんて言えないけれど、訪れる人の大半は心身ともに疲れ果てていると思います。

説明がそんな早口では、今の状態の私の頭ではどんなに努力しても追いつくことができません。

思いやりが感じられない、そんな印象を持ちました。

その後に、日本小動物がんセンター長の小林哲也獣医と変わって本格的な診察と説明がありました。

今年、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で紹介されたガン専門の獣医です。

受付時の説明で、センター長の小林獣医は担当を持たないと言われていました。

担当は持たないけれど、どの患者にも関わっているそうです。

説明などの話を聞くことができると言われたので、それを要望しました。

驚いたことに、担当の獣医よりも長い時間の診察と、今後の治療について説明を受けることができました。

まずは問題点を4点ほどあげてくれました。

その中で重要なのは、体重を落とさないこと。

これで、胃ろうの話に進んでいきました。

そして、確定診断の方法と、転移や持病について説明を受けました。

最終的に治療となるのですが、根治治療と緩和治療を詳しく話してくれました。

説明を聞きながら、半ば諦めていたことが、もしかしたらの期待に変化して、私たちは外科手術をして根治治療をお願いしていました。

外科手術をして、その後は放射線治療と電気化学療法に頼ります。

その第一段階として、胃ろうで入院となりました。



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血液検査の結果、その日に行うはずだった胃ろう手術は、カルシウムの数値が高いために翌日に先送りとなりました。

そんなに心配するほどの高い数値ではありません、と担当獣医から電話をもらいました。

カルシウムの数値を下げる手段として、点滴とステロイドを使う説明がありました。

そのことで、予後が良くなると言われました。

その後、気になっていたカルシウム濃度が高くなる原因を調べてみました。

高カルシウム血症は、扁平上皮癌に見られるそうです。

確定診断を待たなくても、扁平上皮癌と確定できたようなものです。

わざわざ確定診断をする必要があったのか、旦那さんと違って私だけが初めから疑問を持っていました。

細胞を取った後に縫い合わされた左目の傷跡が痛々しかった。

面会に行くと、ビビはシッポをたくさん振ってくれました。



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落ち着かない様子がすぐに分かりました。

帰りたいのでしょう。

だから、連れて帰りたくなってしまって(泣





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落ち着かせようとたくさん撫でる。

旦那さんの膝の上で、ようやく落ち着くことができました。

ふだんは、マイペースなビビなので、余計に可哀想になってしまいました。

相当なストレスを感じているんです。


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担当獣医の説明を聞いた後、外は暗くなっていましたがこのまま面会を長い時間することにしました。

まだまだ、まだまだ、ビビが起きるまでこのままで。



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でもね、ビビは眠ってはいないんです。

緊張した耳が、ピンと立っていました。

帰りたくないと、思いました。


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翌日も休みだったので、また面会に来ました。

胃ろうの練習もあったので、食事の時間(4時)に合わせて来て欲しいと言われていました。

昨日は、胃ろうの説明がかんごしさんからあって、今日は本格的に私が胃ろうに挑戦です。

ネモコを保護したときは、交通事故で傷だらけだったので、喉からチューブを通して栄養を入れていました。

それに、今年のはじめに1週間だけ強制給餌の経験もしています。

その話をすると、看護師さんが「それなら感覚を覚えていると思います」と言われて、その気になりました。

実際にやってみると違っていました。

何がというと、ネモちゃんと違ってビビはずっと動き回るのです。

しかも、違和感があるのか、栄養を入れると嫌がります。

おついこの前まで、お口から食べていたんだものね(泣

ごめんね・・・

食事の後も唸ったりして、こんなこと初めてでした。

ビビにとって、嫌なことばかり続いています。




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胃ろうは、まずは胃の残留の確認をします。

既に消化されていて、胃ろうチューブからの食事は少量から開始になるので、本当はお腹が空いているはずなんです。

もっとたくさん食べさせてあげたいのに。

これでは、緩和ケアじゃないよね。

そう心の中で何度も思いました。



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マッサージをされて、少しぐったり気味?

気持ち良いのかな。


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あ、ぐったりだよね・・・

もうすぐ面会の終わる時間だね、帰りたくないよ~

麻酔処置が必要な胃ろうチューブ増設術とCT検査は同時に行われました。

この時点で、画像所見が出ていたので、外科手術は不可能であると聞かされています。

骨破壊を認める。

骨に沿って浸潤が認められる。

これ以上に無い厳しい現実を突き付けられました。

ビビは既に痛みと闘っていたのです。









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