そこでネモちゃんは、胃ろうの手術を受けるために、数日の入院になります。
今日が、お口から取れる最後の食事となりました。
たくさん食べてもらいたくて、食べるたびにたくさん褒めてしまいます。
きっと、ネモちゃんにはウザいと思われたかもしれません(笑
美味しく、食べられたかな。。。(涙
写真を見てお分かりのように、ネモちゃんのお口はもの凄いことになっています。
癌が進行し、深刻な状態です。
特に、右側にできた腫瘍と違って、左側の広がり方はかなり大きく、口の中から腫瘍がはみ出していて、状態は違うようにも見えましたが、生検の結果、同じ癌であることが分かりました。
ネモちゃんの癌は、「扁平上皮癌」でした。
そうです、ビビを無残に奪っていったあの憎い扁平上皮癌です。
ネモコは、とても長い年月を口内炎と闘ってきました。
それなのに、です。
今年に入ってから、水飲みの回数が増えてピンときたんです。
もしかしたら、糖尿病の再発?
それとも、ミーコと同じ腎臓病?
その答えを知るのが怖くて、動物病院にも行きたくない私。
お水を飲む量が増えて喜ぶのではなく、すぐに病気を疑ってしまう癖、染み付いています。
そして、血液検査の結果、「慢性腎不全」と判明しました。
ネモちゃんの飲む薬が、また一種類増えました。
それから、夏に差し掛かる頃、今度は右側のアゴが腫れ出して、触ってみるといつもと違った硬さを感じて、イヤな予感がしました。
獣医に相談すると、口内炎で痛みがあるのでイジるから皮膚が強くなる(硬くなる)と言われ、でも、腑に落ちませんでした。
その後の通院中も、それがずっと、ずっと、気になっていて、旦那さんに私と同じ質問を獣医にしてもらったんです。
獣医から、もしかしたら腫瘍かもしれないと言われたそうです。
私は、やっぱりかと思いました。
そして、落胆しました。
私たちは諦めきれずに、掛かり付けの獣医に「東京大学動物医療センター」へ予約をお願いして、先週診察に行ってきました。
午前中の予約でしたが、血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、一日がかりでした。
これらの検査により、現状把握と目標が絞りやすくなるようです。
結論から言えば、肺への転移は認められないものの、やはり腎不全であることで麻酔のリスクを考えると、放射線治療は厳しいとの判断になりました。
こんなにかわいい、かわいいネモコ。
お口の状態が大変なことになっていても、かわいさ満点です!
ネモコの放射線治療は叶いませんでしたが、扁平上皮癌に効果があると言われている抗がん剤を試すことにしました。
この抗がん剤は、副作用が少ないそうです。
腎臓への負担も、少ないと説明がありました。
ネモちゃんの癌は、ステージ分類からいうと転移は無いのでステージⅡになるのでしょうか。
深達度の進行度が高いステージⅡです。
数か月前から皮膚の違和感を訴えていたのに、残念で仕方ありません(泣
掛かり付けの獣医の積極的な診察がされないまま、私自身が何もできなかったし、それ以上のことを言えなかった。
だから、家に帰ると、「ネモコのアゴの膨らみはいつもと違う、絶対におかしい」と、獣医に言えなかったことを、旦那さんに言うだけだった。
悲しいかな、ネモコは変わらずにご飯を一生懸命に食べてくれていたので、無情に時間だけが流れていきました。
分かってはいるけど、後悔先に立たずです。
こうなっては、前を向いていくしかないですよね。
なかなか気持ちの切り替えがスムーズにできませんが(涙)、私たちは前を向いて進み出しました。
そして、ネモちゃんは抗がん剤治療を始める前に、胃ろうの手術をします。
口の中に大きく広がった腫瘍は、やがて食事が困難になることが予想されるからです。
腎不全の数値がさらに悪くならないうちに、麻酔の管理ができる大きな動物病院で胃瘻チューブを設置することにしました。
でもね、このような状態でも、お口から一生懸命に食事をする姿を見ると、やるせない気持ちになるのです。
それでも、踏み切れたのは、2年前に胃瘻チューブの食事を経験していたからかもしれません。
ビビを奪った扁平上皮癌は憎いですが、あの頃、抵抗のあった胃瘻チューブで、お腹が満たされて幸せそうに寝ている姿は今でも忘れられません。
東京大学動物医療センターの先生から、麻酔の影響が大きく、扁平上皮癌より腎不全で命を縮めることになるかもしれないと言われて悩みもしましたが、食べたいのに食べられないという「餓死」だけはさせたくないと二人で決断しました。
今日は仕事がお休みで、そのせいか朝から私が吐き気が止まらず、まるで私の方が病人みたいになっている(泣
明日の手術を考えながら、今は時間の許す限り、痩せたネモコの体を撫でたり、ブラッシングしたり、そんなことをしています。
明日、頑張ってきますね!
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